出版社内容情報
わたしが生まれる前から家にいた犬のリリ。なにがあってもしっぽをふって待っててくれたリリ。ずっといっしょにいると思っていたのに、リリはいつのまにかおばあちゃんになっていた。耳も聞こえない、目も見えない。そして、とうとう死んでしまったの……。亡くした愛犬への思いを断ちきれずにいる少女。愛するものの死を忘れることはできなくても、出会えたことに感謝する気持ちをもてたとき、少女は少しだけおとなになります。哀しみを温かさに変える強さを、人はもっていると、信じさせてくれる本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
菜穂子
57
題名を読めば悲しいお話なのは最初からわかっているのだけれど、一緒に散歩した場所を女の子が辿っていくのが切なくて。我が家で生まれ育った十姉妹をそれぞれ見送った時の悲しみを思い出す。2021/07/31
遠い日
11
愛犬リリの思い出。どんなに愛してもペットは飼い主より先に旅立っていく。最期の時まで、見つめ続けた原田さんの痛みがよくわかる。老いて、若い頃のような一日の過ごし方ができなくなっていくリリへの精一杯のやさしさ。看取りの辛さと、いっしょに過ごしたことへの感謝。命の重みと輝きを静かに、確かに描いたお話。2016/02/18
ツキノ
6
読みながら声がふるえた。いつか来るこの日がどうかずっと先であるよう、そしていまを大事にしたいとつくづく思う。2013/11/06
ぷりけ
1
図書館で立ち読み。思わずポロリと涙が出そうになった・・・。今飼っている犬のことを思ったら、最後まで大事に面倒を見てあげなくては、という気持ちになる一冊。2012/11/21
ふる
0
途中で死んでしまうのかと思ったら、既にいなくなってしまっていたリリでした。 それでも泣いちゃうけどね・・・。2016/10/17
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