出版社内容情報
けい子は、たんじょう日のプレゼントに本物のウサギをもらいました。ところが満月のばんに、たいへんなことがおこりました。それはとてもふしぎで、ファンタスティックなお話です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
127
九月の満月、十五夜。中秋の名月は、うさぎを抱いてあげてください。…ミミ、どこに行ったの?コスモスは教えてくれる。あの梯子を登っているわ。…「ねえ、知ってる?月夜のうさぎを○○と、綺麗になれるってこと。私たち、一年に一回、お父さんと銀のはしごを登って、この野原に来るの。」…月見草は教えてくれる。助ける方法を。それは犠牲を伴うけれど。…安房直子さんの物語は、深い苦しみ、切なさと悲しみのなかに優しさと美しさが共存する世界。救いだけではなく現実の厳しさをも描く。…見渡す限りのススキの穂は、月の雫の涙に濡れている。2021/09/11
りるふぃー
11
安房さんのレアな童話発見。ただの甘口なファンタジーではなく、美しさの中に、ちょっとゾッとするようなエッセンスが入っているところが、まさに安房さんのワールドだと思う。2021/01/10
Rabbit Teacher
4
この話を読んだら月とうさぎがどんなに恐ろしいかわかる。もし本当にうさぎがつきをみたら銀のはしごを登り始めたら恐ろしい。2023/12/22
Giraffe Teacher
4
ちょっと待って…ミミ…死んだの?2023/12/21
日向夏(泉)
2
甥っ子にあげるために購入。安房直子さんの本はなんでも好きなのだが、改めて子供にあげる気持ちで読むと、ちょっと怖いかな、と思った。とても美しい物語だし、とても美しい言葉が使われている。もう少し大きくなってからあげてもいいかな。2016/12/03