出版社内容情報
●「伝説の講義」を書籍化
長岡先生の伝説的夏期講習『数学的数学考究』を書籍化しました。最高レベルの数学参考書です!
●長岡先生から皆さんへ
本書の目的は、数理論理学の記号と方法を、数学自身の理解の深化を目指して実践的に講ずることである。扱う素材は、主として、多くの読者に親しみのある高校数学、あるいは大学入試の問題であり、これらを数理論理学の道具を使って理解しなおすことにより、すでに知っていると思っていた世界が違って見えてくる、という経験の――望むらくは驚愕と感動に満ちた――場を提供しようとするものである。最初は見なれぬ記号や従来からの知識と異なる発想にとまどいを感じるかもしれないが、その困難を克服して本書に述べられる方法と概念を自分のものにしたとき、新しい認識を獲得することの誇らしさと喜びを感じてもらえると思う。(序文より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kochi
18
論理学の基礎をやった後で、実際に数学の問題を解く流れが、例題、演習としてたくさん紹介される中で、述語論理が機能する場面と威力を垣間見ることができ、理解に役立つ。著者によると高校数学の最大難関が、式で表現される軌跡の問題らしいが、集合の考え方と述語論理の組み合わせは、この軌跡を考えるときにぴったりのように思える。高校数学の範囲を超えているとの指摘もネット上にはあるし、高校生の受験用参考書にしておくのは惜しい。受験生ではないこの身には、内面化するまでには、時間がとてもかかり過ぎそうだけど…2019/12/15
P.N.平日友
12
量化記号という(わたしにとって)あまり馴染みのないツールにフォーカスし、鮮やかに高校数学を解いていくという本。軌跡(数2?)の問題を多く扱っている。アプローチがエレガントで美しく、内容は高度だけれど気持ちよい。量化記号を使いこなせると世界が拡がるような気がしている。個人的には高校数学と大学数学の橋渡しのような書籍ではないかとかんじた...大学数学はいきなり抽象度が高くなり挫折するので(わたしもいつか再チャレンジ)2020/05/24
ねこぽん
4
かつて駿台予備校にて開かれていた「数学的数学考究」という講座のテキストを再編したものです。記号論理学の基本を学んだうえで、大学受験の数学問題に対する論理学的アプローチを試みる構成になっています。言語性IQが高く、高い抽象的思考力を少なくとも潜在的には有するが、これまで高校数学の要諦について納得のいく説明を得られなかった方々に特に薦められます。論理に従うことにより「なにを考えなくていいか」が明確に分かるようになり、志望大学合格のための努力における無駄を減らすことが可能になります。2019/12/31
rmp3s
0
最高2017/06/11
hryk
0
受験に役立つかどうかはわからないが、面白い。2022/06/30
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