出版社内容情報
内村鑑三(1861―1930)は、「代表的日本人」として西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮の五人をあげ、その生涯を叙述する。日清戦争の始まった一八九四年に書かれた本書は岡倉天心『茶の本』、新渡戸稲造『武士道』と共に、日本人が英語で日本の文化・思想を西欧社会に紹介した代表的な著作である。読みやすい新訳。
【目次】
目次
一 西郷隆盛―新日本の創設者(一八六八年の日本の維新;誕生、教育、啓示;維新革命における役割;朝鮮問題;謀反人としての西郷;生活と人生観)
二 上杉鷹山―封建領主(封建制;人と事業;行政改革;産業改革;社会および道徳の改革;人となり)
三 二宮尊徳―農民聖者(今世紀初頭の日本農業;少年時代;能力の試練;個人的援助;公共事業一般)
四 中江藤樹―村の先生(昔の日本の教育;少年時代と自覚;母親崇拝;近江の聖人;内面の人)
五 日蓮上人―仏僧(日本の仏教;生誕と出家;暗黒の内と外;宣言;ひとり世に抗す;剣難と流罪;最後の日々;人物評)



