感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Witch丁稚
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ウナギは国際的な視点のIUCN、国内状況を考慮した環境省のレッドリスト共に2番目に危機的に区分されている。放流個体を含めた漁獲高のデータしかないが60年で2%に減少。リョコウバトは1914年に絶滅した。絶滅するかの予測は困難だが絶滅したら取り返しがつかないので絶滅するかもしれないという考えのもとに適切な対応をとるべき。土用のウナギはマーケティングの産物。ニホンウナギ、ヨーロッパウナギ、アメリカウナギ、ビカーラ種の4種類。養殖ウナギもシラスウナギを捕獲したもの。2025/07/09
ふらい
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キャッチーなタイトルに惹かれて手に取ってみた本。想像以上に犯罪の絡んだウナギが多かった。普通に食べてたらほぼ間違いなく真っ黒なウナギも腹に入れてる計算になるなぁ。説明はわかりやすく、学者らしい断定を避ける口調で進行するものの、ところどころで筆者の主張が強いw うなぎ業界の主張を見るに、うなぎは無くても困るものではないし、遠慮なく絶滅させてうなぎ業界をザマァもとい他山の石とするのも良いんじゃないかな、と思った。2025/06/09
おぎゃ
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現状かなりの割合のウナギが違法に漁獲されたもの。漁獲量の上限は設けられているが、多すぎて獲り放題状態。獲ったウナギは都道府県で買い上げる制度になっているが、価格高騰に追いついておらず、獲ったと申告せず他の都道府県の業者に違法に売られているものが多い。このまま食ってたら絶滅は確実だが、自分が食うのやめてもまず何も変わらないし、ウナギ料理屋さんとか食文化まで苦しくなるのが悩ましい。2024/10/14
2021 GT
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絶滅寸前になってデータがないのはおかしいのでは、というシンポジウムを傍聴した高校生に指摘されるくらい取組が遅れている状況を指摘しています。またシラスウナギの漁獲上限も設定されてはいるものの実際の漁獲量よりはるかに多い数字で、事実上「取り放題」となっている。あくまで科学的見地から対策をするべきという指摘はもっともだと思いました。消費者として何ができるか、ということも最後には提言されています。良書2024/07/30
ふう
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ウナギの完全養殖は産業化しようとすると一匹数万レベルになってしまう。また、現状では外国産、国産を問わず正規ルートではないシラスウナギが含まれてしまっている。今後のことを考えるのであればトレーサビリティがしっかりしているところから入手するのが誠実な選択肢となる。2024/02/17