感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
390
伴侶動物学という分野は初めて聞いた。犬や猫や馬などが対象なのだろうか。筆者の関心はもっぱら犬。最新の動物学ばかりか考古学上の成果までも踏まえた一書。本書を通じて初めて知ったこと、目を開かれたことは多い。盲導犬は、既に古代ローマ帝国の時代に存在していたとか、犬の音声としての単語習得能力は200語を超えるとか、果てはネアンデルタール人とクロマニヨン人の覇権争いに現生人類が勝利したのは犬との共生がもたらしたものであったとか。実に興味深い話題満載の本。犬を知るばかりではなく、読み物としても大いに楽しめる。2020/03/22
みみりん
7
犬の祖先はオオカミだそうだがアメリカ大陸に現存するオオカミの遺伝子を調べるとほとんどが犬との混血というのは驚く。犬は東アジアに期限を持ち最もオオカミと近い遺伝子を持つ犬種は柴犬・チャウチャウ・秋田犬だそうだ。2代柴犬を飼っているが2匹に共通な頑ななところや綺麗好きなところはオオカミの性質なのだろうか?2023/03/07
志村真幸
1
犬の感覚やコミュニケーションの研究から、その「ココロ」に迫ろうとした一冊だ。 たとえば、犬と人間は目に「白目」の部分があるのが特徴だが、見ている方向が仲間にも分かるからで、狩りをするときなどのコミュニケーションに役立ってきたという。現在なら、飼い主との意思の疎通を成り立たせている。 あくびがうつるのはヒトも犬もいっしょで、群れで生活しているから、同じ時間に眠る必要があると説明される。 犬が不平等に敏感だという事実や、クンクンとキャンキャンの鳴き声の区別など、最先端の知識が次々と披露され、刺激的。2023/10/30
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0
★★☆☆☆2023/05/08
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- 和書
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