感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Olive
5
そもそもウィリアム・ジェイムズを読んでいない。先に読むべきだった。1999年の講演の一世紀前のその宗教観を再考する。「二度生まれ」の宗教的体験がさらに深く人間を真実の宗教体験に導くという。ジェイムズの新しい個人主義がわからぬまま読了してしまった。ウィリアム・ジェイムズ読後にもう一度読もうと思う。いつの日か。2021/11/05
takao
1
ふむ2025/07/17
氷月
1
著者はジェイムズの『宗教的経験の諸相』は昨日書かれたものであってもおかしくないという。ジェイムズの個人主義的・感情中心の宗教観は、人々が自分にとっての「ほんもの」を求めるポスト-デュルケーム的世界に適合的である。しかしジェイムズの宗教観には見落とされている点もあることが指摘されている。2021/11/12
くり坊
0
「脱魔術化」や「私事化」といった、従来の宗教社会学的考察による視点に拘束されているチャールズ・テイラーの議論は、いわゆる「近代化」というものを念頭においており、それが昨今の宗教的事象を説明するには少し古めかしい議論に感じだのだが、それもそのはずで、この本は1999年春にエディンバラ大学で行われたレクチャーをベースにしている...2002年に英語圏で出版されたものが2007年に邦訳されている1冊…となっている。ウィリアム・ジェイムズの『宗教的経験の諸相』を読んだ後に、この本を読むのが望ましい。2020/08/13