出版社内容情報
「複雑さの科学」にある非線形という数学的構造は曖昧にされることが多い.線形と非線形,乱れと秩序などを対比させながら,その本質をできるだけ多くの方に知ってもらおうと書かれた意欲作.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
STEM読書会
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この本は著者の講義「非線形科学」のテキストである。本書は数理的に非線形現象を探るという態度をとっているという点で、カオスやフラクタルの面白さを語る多くの非線形科学の本とは一線を画している。 ちまたでは、カオスを語るとき「三体問題を解こうとすると初期条件を増幅してしまうので、未来予測は不可能」などと言われているが、本書ではそこからさらに一歩進んで、「であるからといって、解がランダムということを主張しているわけではない。異なるスケールの連関が起こることにより複雑なふるまいを実現している。」ことまで述べている。2020/11/10
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- 和書
- 中小企業小六法平成6年版




