感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
8
著者は、人種差別への反動として出てきた文化相対主義にも、人種差別する側が前提とした普遍主義がまだあると批判した。そして一般的で普遍的な知である科学知への信頼が過剰な20世紀に片隅に追いやられた現場の知(事実知や具体知)から、知が一般化し科学化する過程を「翻訳」と呼び、従来の知をlocal knowledgeから形成し直そうとした。人類学においてこの種の知には民俗誌と法がある。本書では、各々の地に密着した民俗誌(伝承文化の記述)よりも他の地の人々にも適用可能に成りやすい法に、その多元性と翻訳可能性を見出す。2024/04/11
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