感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehaururu
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ハーバーマスが、ヘーゲル以降の哲学のビッグネームを1人ずつ批判し、最後に対話的理性を打ち出す本。19-20世紀哲学史の勉強になる。ハーバーマスは社会学で読まれても、哲学界隈であまり読まれていない気がする。けれど一般読者としては、デリダやドゥルーズの前に読んでおくと見通しがつきやすい。ハーバーマスが偉いのは「対案」を出しているところだ。しかし、対話的理性といわれて、話し合いで解決しましょうと言われても、この本の中でこてんぱんに言われた哲学者たちを思い出すと、ハーバーマスとは話し合いたくないと思ってしまう。2021/09/10