出版社内容情報
朝一番にやってきた豆腐売りや納豆売り,夏の風物詩のひとつであった金魚売り-かつて生活を彩る音として,身近な位置にあった「もの売る声」.江戸時代にまでさかのぼって掘り起こし,寄席芸として完成させた著者が,その魅力を縦横に語る.【CD付】
内容説明
「納豆売り」の声で明ける朝。売り声は庶民の時計代わりだった。新年は「お宝売り」ではじまった。売り声歳時記でたどる一年。まろやかな西の売り声、しゃきしゃきした東の売り声。読んでも伝わる言葉の響き。声に出して拍やリズムを感じてみよう。浅草という土地の魅力を自分史に重ねて熱く語る。新宿末広亭での舞台を収録したCD付。
目次
その1 浅草遠景近景―「売り声」を芸にするまで(芸人になるまで;修業時代)
その2 売り声でたどる一日(朝の売り声;家にいながらリサイクル ほか)
その3 売り声歳時記(年の初めは縁起担ぎと厄落とし;江戸の魚番付 ほか)
その4 口上に生きるリズム(口上はラップそのものだ;売ったバナナはなんのバナナ? ほか)
その5 売り声を掘り起こす(もののイメージと音;舞台芸としての売り声 ほか)
著者等紹介
宮田章司[ミヤタショウジ]
1933年東京生まれ。1954年漫才師宮田洋容(故人)の門下生になり、翌55年同門の宮田陽司と組み『陽司・章司』のコンビ名で漫才界にデビューする。その後文化放送のレギュラー番組を持つかたわら民放各局の演芸番組に数多く出演。1964年三沢あけみの専属司会者になる。1969年、日本テレビ「11PM」の準レギュラーに。1976年コンビ解消後、漫談家と司会者の二足の草鞋を履き、「和田弘とマヒナスターズ」の専属司会者になる。その後文化勲章を受けた大道芸の坂野比呂志(故人)と出会い、江戸売り声の魅力に強くひかれて、寄席芸として「江戸売り声」を完成させる。現在日本でただ一人の「江戸売り声百景」和風漫談家として活躍中
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