出版社内容情報
過去の演奏家礼賛に傾くことなく,いま実際にコンサートで聴くことができる演奏家,指揮者にこだわり,著者独自の観点で厳選したCD100枚.クラシック音楽界の現状を知るとともに,演奏会選びの手引きとなること間違いなし.
内容説明
本書では、現代の演奏家がどういう演奏をするのかを知ってもらい、これから何年かの間に遭遇するかもしれない名演奏を予習できる内容となっている。さらに二〇世紀末‐二一世紀初頭の演奏のありかたを示すことで、クラシック音楽界が近い将来どうなっていくかを探るものともなっている。
目次
クラウディオ・モンテヴェルディ
アントニオ・ヴィヴァルディ
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
ジョージ・フレデリック・ヘンデル
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
フランツ・シューベルト
エクトル・ベルリオーズ
フレデリック・ショパン〔ほか〕
著者等紹介
石原俊[イシハラシュン]
翻訳家、随筆家。1957年東京生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業。音楽、写真などの芸術全般と、オーディオやカメラなどのメカニズムに造詣が深い。文明批評としてのオーディオ評論を手がけるほか、ディスク批評を各誌に連載
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感想・レビュー
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訪問者
2
その名の通り、今、活躍している演奏家によるCDを紹介している。確かに年のせいか聞きなれたCDを聞くことが多い今日この頃。新しい演奏家のものも聴いて行きたいものである。2019/09/23
NyanNyanShinji
0
本書はいわゆるクラシック名盤百選であるが、著者はここで一つの制限を加えている。それは実演に接することが可能な奏者に限っているということだ。もちろん物故した人は選ばれないし、例外的にロリン・マゼールや小澤征爾(共に本書発刊時の2002年では高齢ながらも活躍中)の盤を断りを入れつつ紹介しているけども。というわけでラトルやバレンボイム、ティーレマン、ガーディナー、ヘレヴェッヘと言った当時のフレッシュな盤が並ぶ。それから20年以上経った現在でも十分納得ゆくセレクトだ。また弦楽器に限らずオケの配置への拘りも熱い。2024/05/09
hr
0
古書で購入。音楽自体の表現が一本調子で、どんな音楽なのか、どんな響きなのかが、全く伝わってこない。これだけの紙面を割いて、ガーディナー、ゲルギエフ、ティーレマン、バレンボイム、ラトルを推しているということしか伝わってこない。2023/08/06