岩波現代文庫<br> ショック・ドクトリン〈上〉―惨事便乗型資本主義の正体を暴く

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岩波現代文庫
ショック・ドクトリン〈上〉―惨事便乗型資本主義の正体を暴く

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  • サイズ 文庫判/ページ数 472p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006033446
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C0133

出版社内容情報

戦争、自然災害、政変などの惨事につけこみ、人々が茫然自失している間に過激な経済改革を断行するショック・ドクトリン。独裁政権下のチリ、ソ連崩壊後のロシア、天安門事件後の中国など、世界中を席捲した改革は何をもたらしたのか。綿密かつ豊富な取材に基づき、舌鋒鋭い筆致でその正体を暴き出す。(解説=中山智香子)

内容説明

戦争、津波などの自然災害、政変などの惨事につけこみ、人々が芒然自失している間に過激な経済改革を断行する政策手法、ショック・ドクトリン。独裁政権下のチリ、ソ連崩壊後のロシア、天安門事件後の中国など、世界中を席捲した市場原理主義改革は何をもたらしたのか?綿密かつ豊富な取材に基づき、舌鋒鋭い筆致でその正体を暴き出す。(全二冊)

目次

序章 ブランク・イズ・ビューティフル―三〇年にわたる消去作業と世界の改変
第1部 ふたりのショック博士―研究と開発(ショック博士の拷問実験室―ユーイン・キャメロン、CIA、そして人間の心を消去し、作り変えるための狂気じみた探究;もう一人のショック博士―ミルトン・フリードマンと自由放任実験室の探究)
第2部 最初の実験―産みの苦しみ(ショック状態に投げ込まれた国々―流血の反革命;徹底的な浄化―効果を上げる国家テロ;「まったく無関係」―罪を逃れたイデオローグたち)
第3部 民主主義を生き延びる―法律で作られた爆弾(戦争に救われた鉄の女―サッチャリズムに役立った敵たち;新しいショック博士―独裁政権に取って代わった経済戦争;危機こそ絶好のチャンス―パッケージ化されるショック療法)
第4部 ロスト・イン・トランジション―移行期の混乱に乗じて(「歴史は終わった」のか?―ポーランドの危機、中国の虐殺;鎖につながれた民主主義の誕生―南アフリカの束縛された自由;燃え尽きた幼き民主主義の火―「ピノチェト・オプション」を選択したロシア)

著者等紹介

クライン,ナオミ[クライン,ナオミ] [Klein,Naomi]
1970年カナダ生まれのジャーナリスト、作家、活動家

幾島幸子[イクシマサチコ]
翻訳家

村上由見子[ムラカミユミコ]
著述家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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原玉幸子

16
普通、上下巻の場合は没入過ぎを避ける為に間に違う本を挟むのですが、深刻な嘆きを感じて迷いなく下巻に進みました。「所詮、際限無き貨幣供給は各国の通貨切下げ競争だと認識しておけば大丈夫」との発想は、単なる思い込みに過ぎず、又「新自由主義」も「何でも民間と市場に任せてしまう英サッチャー元首相の経済施策として有名」程度の認識でいたのでは、世の中のリアルを見誤ってしまう… 斯くも資本主義の実態がこんなにGreedyかと情けなくなります。自身が受け止める感情の揺れを一言探すと「苛まれる」かと。(◎2024年・冬)2024/11/16

Hiroshi

7
アダム・スミスによれば「神の見えざる手」故政府は経済に係わらない方が良い。だが29年の大恐慌で政府の必要性が生じケインズの管理経済・混合経済が始まった。ハイエクの師弟であるフリードマンを中心とするシカゴ学派は面白くない。国の関与しない経済の実験場を求めた。だがフリードマンの経済学には問題がある。ケインズの経済学では国民の貧困を防ぐ為国民は様々な制度で守られている。フリードマンの考えではそれらを廃止する必要がある。自由主義・民主主義を前提とする資本主義国家では敢えてその制度を廃止するのは多数派とはならない。2024/04/10

フクロウ

4
シルヴィア・フェデリーチ『キャリバンと魔女』同様の視角。資本主義が隆盛するためには最初の資本蓄積=「略奪」が必要であり、フロンティア消失後の現代(2007年、あるいは2024年現在も)では、福祉国家の公共財を軍事クーデターや経済破綻により「略奪」する植民地化政策の国内再流入手法が取られている(新自由主義)。ポイントはミルトン・フリードマンの自由主義に抗して政治(民主主義)で経済を縛ることであるが、政治/経済間のファイア・ウォールが上手く機能する条件は…?日本の健保や水道も他人事ではない。2024/10/07

pokuta

2
上巻を読んでいる最中呆然した。 本当にフリードマンを中心とするシカゴ大学の一派が世界の経済をうごかしているのか? 惨事が起きるとそれには便乗して過激な経済改革を断行するショック・ドクトリンという手法。 言ってしまえばアメリカの世界制服大作戦なんじゃないの?とシンプルに思う。特に南米チリ、ブラジル、アルゼンチンなどCIAが暗躍して後にシカゴ大学の一派が経済指導のもと入り込んでアメリカに都合のいい国につくあげて行くいうとても恐らしい話。 現在でもショック・ドクトリンという手法はしっかり用いてられている様子2024/07/13

あーしぇ

1
とても有名な作品なのに読んだことがなかった。文庫化を機に。上巻の感想としては、シカゴ学派の経済学者たちは本当に科学の徒なのだろうか? これに尽きる。なかには純粋に学究肌な人もいたのだろうが(知らんけど)、頭でっかちで自己愛が強くて、他者の気持ちを慮ることはできないのだろうなあ。実験台にされた国の民にとってはたまったものではないな。下巻に続く。2024/08/08

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