岩波現代文庫<br> 悪役レスラーは笑う―「卑劣なジャップ」グレート東郷 (増補版)

個数:

岩波現代文庫
悪役レスラーは笑う―「卑劣なジャップ」グレート東郷 (増補版)

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2025年05月13日 00時13分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006033316
  • NDC分類 788.2
  • Cコード C0195

出版社内容情報

第二次大戦後のアメリカ・プロレス界で「卑怯な日本人」を演じて観客の憎悪を煽り、巨万の富を築いた伝説の悪役レスラーがいた。謎に満ちた男の素顔とは。二〇〇五年刊の岩波新書版に、新たな取材・資料による書き下ろし「悪役レスラーは二度笑う」を追加。時を経て、再び男の正体に迫るドキュメンタリーは予期せぬ結末へと向かう。

内容説明

第二次大戦後のアメリカ・プロレス界で「卑劣な日本人」を演じて観客の憎悪を煽り、巨万の富を築いた伝説の悪役レスラーがいた。謎に満ちた男の「素顔」とは。二〇〇五年刊の岩波新書版に、新たな取材・資料による書き下ろし「悪役レスラーは二度笑う」を追加。時を経て、その正体に再び迫るドキュメンタリーは予期せぬ結末へと向かう―。

目次

第1部 悪役レスラーは笑う(ある“記憶”をめぐって;虚と実の伝説;伝説に隠された“謎”;笑う悪役レスラー)
第2部 悪役レスラーは二度笑う(“謎”再び;沼の「底」は見えたか)

著者等紹介

森達也[モリタツヤ]
1956年、広島県生まれ。映画監督・作家。98年、オウム真理教信者たちの日常を映したドキュメンタリー映画『A』を公開し、ベルリン国際映画祭に正式招待され、海外でも高い評価を受ける。2001年、映画『A2』を公開し、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。16年、作曲家・佐村河内守氏に密着・撮影した『FAKE』を公開。19年、『i‐新聞記者ドキュメント』を公開し、キネマ旬報ベストテン(文化映画)1位を獲得。著書に『A3』(第33回講談社ノンフィクション賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遊々亭おさる

17
戦後のアメリカ・プロレス界には田吾作スタイルでリングに上がり、奇襲攻撃で相手レスラーの目に塩をすり込み下駄で殴打する悪役日系人レスラーが観客の憎悪を一身に浴びていた。同時期の日本では空手チョップで碧眼の相手レスラーを打ち倒し、敗戦に打ちひしがれる日本人の国民的ヒーローに上り詰めた男がいた。グレート東郷と力道山、二人が墓場まで隠し通した秘密を通してナショナリズムを考える一冊。善と悪、嘘と真、光と影が混じりあい、渾然一体となった状況を読み解く作業は読むプロレスの醍醐味。事実はひとつだが、真実はひとつではない。2024/01/02

Satoshi

15
戦後のプロレス黎明期に日米で活躍したグレート東郷を軸としたドキュメンタリー。最後までグレート東郷の出生は分からないままであったが、右翼やヤクザが仕切る当時のプロレス界の内幕を知れて面白かった。森さんのドキュメンタリーは主観が入りまくるが、これも著者のスタイルかと思う。2023/08/27

Uz あなぐま

5
テレビとプロレスが蜜月だった戦後の復興期、おおらかで野蛮な時代の日本人の記憶に強く印象を残したグレート東郷。悪役レスラーとして成功した日系二世の実像を探る。という構想で調べ始めるが資料がほとんど無く、当時を知る人の多くが亡くなっている。力道山とのビジネスを越えた関係、出自をめぐる謎。証言は食い違い、難航する取材は曖昧さを残す。東郷本人への深掘りはうまくいかないが、彼が生きたプロレス業界や周辺の証言者へと拡散していく著者の思索が面白い。「世界はそんなに単純にできてはいない」という視点は森達也の魅力。2023/09/09

トッシー

4
力道山未亡人読んだからかぶるところあって面白かった。 どちらにしろ今のプロレスにはあまり興味湧かないのはあまりにもプロレスがスポーツ的になったからか。自分もファイト的な裏の話が好きだ。ファイトが好きだった。どこの生まれとか今でも考えるか、まわりにそういう人いないからよけいわからない。2025/05/03

zhiyang

4
アメリカのプロレス、そして日本のプロレスの黎明期のヒール・グレート東郷の出自の謎に迫る。東郷や力道山の出自をフックにしてナショナリズムやメディアの潮流にも言及する。少し散らかっていて鬱陶しい印象もあるけれど、単純化と過激化に対比して、プロレスは善悪の構図をかなり意図的に作るからこそどこまでが虚構でどこからがマジなのかを撹乱するという語りが東郷のミステリアスかを際立てていて良い。増補版で加筆された部分には木村花への言及も少しあったが、「悪を演じる」複雑さを私たちは受け止められらないのかもと考えるなど。2023/01/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19665144
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品