岩波現代文庫
聞き書 野中広務回顧録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 517p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006033101
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0136

出版社内容情報

今年1月に亡くなった、平成の日本政治をリードした野中広務氏が残したメッセージ。戦後長らく続いた55年体制が崩れてゆく時、自民党の中で、「政界の狙撃手」とも呼ばれた野中氏は、何を見、どのように決断し、戦ったのか。

内容説明

平成の日本政治をリードした野中広務氏が残したメッセージ。戦後長らく続いた五五年体制が崩れてゆく時、自民党の中で、「政界の狙撃手」とも呼ばれた野中氏は、何を見、何を感じ、どのように決断し、戦ったのか。今の自民党、政治状況を改めて考えるためのヒントに満ちた回顧録。

目次

国政に出るまで
創政会の旗揚げと竹下内閣の誕生
竹下・宇野・海部内閣時代
「政界の狙撃手」
「野党・自民党」の闘い
「自社さ」村山内閣の誕生
「戦後五十年」と危機管理―自治大臣・国家公安委員長として
橋本内閣を支えて
普天間問題と橋本行革
悪魔にひれ伏してでも―小渕内閣官房長官時代
小渕首相、倒れる
神の国発言・加藤の乱・えひめ丸事故
小泉内閣時代と政界引退

著者等紹介

御厨貴[ミクリヤタカシ]
1951年生まれ。東京大学名誉教授、放送大学客員教授

牧原出[マキハライズル]
1967年生まれ。東京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nishiyan

13
野中広務元官房長官のオーラル・ヒストリー。単著が既に2冊あり、今さら何を語るのだろうかと思って読み進めていたのだが、これがなかなか面白い。大変興味深かったのは権力闘争の裏側を忌憚なく、実名をあげて語っているのだが、肝となる部分ははぐらかしているところ。それでいて青木幹雄元官房長官や小沢一郎自由党代表、小泉純一郎元首相への不満と怒りは淡々とした中にも激しさを感じる。もって生まれたものもあるのだろうが、そもそも京都で野党政治家としてスタートしたことは大きいのかもしれない。2019/01/08

かみーゆ

4
野中さんの話は面白いなあ。政治家の話を他に読んでないから比較できないんだけど。いろんな見方があるんでしょうが、信念がしっかりあって、日本という国のことを本当に考えていた方なんだろうなあと思います。100年後、小泉さんはどういう文脈で語られる首相になってるんでしょうね。2019/08/31

Ikkoku-Kan Is Forever..!!

3
本屋で手にとって、隣の喫茶店でそのまま最後まで読んじゃった。めっちゃ面白い。90年代の政局史の整理にはもってこいなのと、京都の副知事時代の話から伺い知れる共産党の酷さがツボ。2019/06/06

代理

3
ある程度の政治の流れ(村山~小泉)を知ってないと読みづらいと思うが、そういう読者はこの本を取らないか。読み手次第では褒めてるようにも貶してるようにも取れるように答えているのはさすが政治家。小沢一郎との因縁はかなり昔からあったようだ。野党とのパイプと情報収集力と地方から出た故の強固な選挙地盤。ここらへんが野中の強み。イデオロギーとは距離を取り、「仕事」に精を出してきた野中が小泉相手にはイデオロギー的に拒否反応を示すのが面白い。色々とはぐらかしているが満足の内容。小渕氏の沖縄サミットへの思いも胸を打つ。2019/05/25

アンパッサン

2
今や野中さんのような自民党代議士はいない。野中さんが侮蔑する連中ばっか。小泉以降。ずっと竹下登が西園寺公望みたいな元老っぽく影響力を及ぼし続けてきたのは驚き。それにしても小沢一郎の意固地さには…。人情だけじゃないんだろうけど、少しは弱い者の味方してた自民に戻れよ。麻生太郎に関する記述、一切なし。推してしるべし。2022/04/07

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