出版社内容情報
なぜ漫画家は一貫して障害者の世界を描き続けたのか.自身の経験に基づく障害者問題を創作過程の試行錯誤をまじえて率直に語る.
内容説明
障害者を漫画で描くことが、まだタブーだった時代、埼玉県大宮市(当時)の共同作業所を舞台にして、ろう重複障害者とその家族、関係者の姿を描き、大きな反響を呼んだ漫画『どんぐりの家』。なぜ著者は障害者を主人公にして漫画を描き、更に支援運動に参加したのか。漫画を描きながら著者が感じ、考えてきた障害者を取り巻く状況を、創作過程の試行錯誤を交え、率直に語る。
目次
『どんぐりの家』第一回「誕生の日」
第1章 障害者描くべからず―差別表現と漫画界のタブー
第2章 遙かなる甲子園―障害者と出会う
第3章 差別と被差別―私のささやかな体験
第4章 障害者とは何か―権利を実現しようとする人々
第5章 手話は心―ろう教育の歴史
第6章 わが指のオーケストラ―障害者観の対立
第7章 どんぐりの家―成長への喜びと確信
第8章 “大橋朝男”とは、誰か―制度の谷間の障害者
第9章 運動を担う人たち―新しい価値を創る
著者等紹介
山本おさむ[ヤマモトオサム]
1954年長崎県諌早市生まれ。1979年漫画家としてデビュー。95年、『どんぐりの家』で第二四回日本漫画家協会優秀賞、第二六回博報堂教育特別賞を受賞。97年には、映画『どんぐりの家』が第一回文化庁メディア芸術祭優秀賞(アニメーション部門)受賞。2013年『今日もいい天気』日本漫画家協会特別賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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