岩波現代文庫<br> 戦下のレシピ―太平洋戦争下の食を知る

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岩波現代文庫
戦下のレシピ―太平洋戦争下の食を知る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 185,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006032913
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0136

出版社内容情報

一五年戦争下の婦人雑誌に掲載された料理記事を通して、銃後の暮らしや戦争について知るための「読めて使える」ガイドブック。

内容説明

十五年戦争下の婦人雑誌の料理記事は、銃後の暮らしをリアルに伝える。配給食材の工夫レシピから、節米料理の数々、さまざまな代用食や防空壕での携帯食まで、人々が極限状況でも手放さなかった食生活の知恵から見えてくるものとは?再現料理もカラーで紹介。「食」を通して「戦争」を考えるための「読めて使える」ガイドブック!文庫版では敗戦後(占領期)の食糧事情を付記した。

目次

1 昭和のモダンな食文化(戦前のレシピ)(農村の食と都市の食;婦人雑誌と家庭の料理)
2 総力戦は節米から(日中戦争下のレシピ)(料理にも大東亜共栄圏の影;節米料理ってなんだ;官民あげての節米ブーム;なぜ米が足りなかったのか;栄養基準という皮肉)
3 お台所の戦闘配置(太平洋戦争下のレシピ)(配給時代の食生活戦争;たんぱく源を結集させろ!;食糧戦を勝ち抜こう;米とうどんのアクロバット;トントントンカラリと共同炊事;小春日和の手作りおやつ)
4 壮絶な決戦非常食(空襲下のレシピ)(戦争末期はサバイバル;いもとかぼちゃの下剋上;こんなものまで食べていた!;こんろも調味料も代用品;空襲警報が鳴ったら)
5 戦争と食生活(焼け跡のレシピ)(戦下のレシピから見えるもの;なぜ戦争は食糧難を招くのか)

著者等紹介

斎藤美奈子[サイトウミナコ]
1956年、新潟県生まれ。文芸評論家。94年、『妊娠小説』でデビュー。文芸評論、社会評論、書評などを幅広く執筆。2002年、『文章読本さん江』で第一回小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

49
あまり悲壮感はない。それゆえに戦中から戦後にかけて忍び寄ってくる飢えの苦しみと、著者の当時の軍部への静かな怒りが際立っている。ずいぶん前から参考にしたくて復刊を待っていた本なので、文庫化はありがたかった。2015/11/23

mm

18
大正期には200以上の婦人雑誌があったとか。戦中も廃刊にならず生き残ったベスト3主婦之友、婦人倶楽部、婦人の友の記事、料理レシピから戦争下の食を考察する。南方戦線壊滅で、物資に困窮する様になると、レシピから何が何もんめとか、何勺とかいう記述が消えて、とにかくあるものをあるだけという感じになるのがリアルだ。選択の余地なし。工夫次第で満腹感のある健康的な食卓が作れると読者を鼓舞する。今でも同じかな?工夫次第で、心構えで、もっと痩せられる、貯められる、オシャレになれる、捨てられると鼓舞されてる様な気がする。2015/11/25

びっぐすとん

17
再読。主に婦人雑誌から見る戦前から戦中、戦後の食事について。料理は愛情!的なイメージは婦人雑誌が読者層向けに作ったイメージで、主婦なる存在も明治以降のもの。それ以前は庶民の食事はごく単純なもので調理というレベルじゃない。戦前は私ですら食べたことのないハイカラな料理を紹介していた雑誌も戦局の悪化と共にサバイバル料理に。魚ならなんでもいいとか、分量はなし、手に入ったもので、みたいになる。レシピ考案者は自分で試食したのか?と疑うような料理も。同じ草を食べるでも、奈良時代は元々食用としていたから立派な食材だが、2020/05/30

びっぐすとん

13
図書館本。これはかなり考えさせられる内容。飽食の時代と言われる一方、人口増加や環境変化で将来的には食糧不足が懸念されている現在、日本人は70年前草の根まで食べ、主婦雑誌に昆虫の食べ方が載るような生活をしていたことを知るべきだ。今で言えば家畜の配合飼料や鳥の餌みたいなもので、これは料理じゃない。国会議事堂の前庭が畑になってる。当時の政府、軍部は何から何まで考えが甘い。銅像溶かして大砲作って、雑草や昆虫食べてる国が戦争に勝てるわけがない。祖父は冬瓜が大嫌いだった。恐らく貧しい時代にイヤという程食べたのだろう。2018/11/08

ののまる

12
食からみると戦時生活がとてもリアルだった。そして、戦後すぐがものすごく飢えていて、米軍の物資援助が神様みたいに思えるほどでアメリカに感謝した経験が、なんとその後への影響も大きいこと。2021/01/16

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