岩波現代文庫
ことばを鍛えるイギリスの学校―国語教育で何ができるか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 273p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006032517
  • NDC分類 372.33
  • Cコード C0137

出版社内容情報

独立した個人を目指し,生きる力を身につけるイギリスの子どもたち.圧倒的な密度で行われる国語教育で,創造性,想像力,論理力が日々鍛えられる.著者の三人の息子たちのナーサリー(保育園)から大学までの経験をふまえ,その教育の実態を具体的に紹介する.改訂されたナショナルカリキュラムの内容と最新情報を含めた改訂版.

内容説明

独立した個人を目指し、生きる力を身につけるイギリスの子どもたち。圧倒的な密度で行われる国語教育で、創造性、想像力、論理力が日々鍛えられる。著者の三人の息子たちのナーサリー(保育園)から大学までの経験をふまえ、その教育の実態を具体的に紹介する。アップデートされたナショナルカリキュラムの内容と最新情報を含めた改訂版。

目次

第1章 イギリスの学校に行く
第2章 統一試験から大学入試へ
第3章 何より重要な「国語」
第4章 まず、話す
第5章 小さいうちからどんどん読ませる
第6章 幅広い「書く」教育
第7章 誰もが脚本家、俳優、批評家
第8章 教科書のない授業
第9章 大学入学前の訓練と冒険
第10章 エリート教育の光と陰

著者等紹介

山本麻子[ヤマモトアサコ]
前橋生まれ。津田塾大学英文学科卒業。お茶の水女子大学修士課程修了。1979年に渡米し、81年ボストン大学教育学部大学院TESOLコース修了。86年より在英国、92年レディング大学言語学科でPh.D.を取得し、現在、同大言語識字センター研究調査官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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masabi

13
イギリスの学校制度を言葉の観点から筆者の息子達の体験談も踏まえて論じたもの。「話す・聞く・読む・書く」のうち話すことを特に重点を置き、幼少の頃から人前で話す経験や議論のやり方を学んでいく。これらの項目は試験にも反映されており、日本では試験が専ら筆記に限られることとは対照的である。これらの項目を鍛えるためにその方法論や目的、評価基準が明示されていること、家庭の役割も含まれていることは驚きだ。一方で、授業と評価は教師にとって負担にもなっている。2016/02/06

ほんのみちを

2
イギリスの教育制度が、いかに英語(=国語)を扱う能力の向上に力を入れているか、がよく分かった。それは教育制度に留まらず社会の要請なのだろうと思う。話す、読む、書く、演じる。小さいうちから言語能力を鍛えることが、より良い思考力を育む。2023/01/14

木霊

1
国全体の一部の家庭に該当する教育水準の高さについて、実例を用いて解説している。 英語圏の学校は読み書きの教育が重要視されており、日本の学校は書く機会が少ないと感じる。 2020/07/15

Rino Terashima

0
そういえば、海外のドラマで保護者が担任ではなく校長先生と直に話している場面を思い出しました。日本ではあまり見ない光景だな…。2013/05/15

nako*beary

0
実践は参考になるところもあったけど、自分が考えていることとそう大きな違いはなかったから、どこも方向性はにてるんだなと思った。とくに、イングリッシュアクロスザカリキュラムは今の指導要領ににてる。学校制度のあり方には正解はないと思うので、何が良いと一概には言えないけど、参考にはなりました。2013/01/18

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