岩波現代文庫
学問の冒険

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006032456
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0123

出版社内容情報

丹波篠山の山野をかけめぐった探検好きの少年時代.人間悪の根源への問いを深めた戦争体験.今西錦司・宮地伝三郎両氏に導かれた霊長類のグループ研究.アフリカ探検調査の辛苦と感動…….日本独自のサル学を切り拓いた著者が,冒険の精神と発見の喜びに満ちた自らの半生をふりかえり,学問の創造性を育む「雑木林の思想」の魅力を存分に語る.

内容説明

丹波篠山の山野をかけめぐった探検好きの少年時代。人間悪の根源への問いを深めた戦争体験。今西錦司・宮地伝三郎両氏に導かれた霊長類のグループ研究。アフリカ探検調査の辛苦と感動…。日本独自のサル学を切り拓いた著者が、冒険の精神と発見の喜びに満ちた自らの半生をふりかえり、学問の創造性を育む「雑木林の思想」の魅力を存分に語る。

目次

第1章 自然への憧憬(サル学と人間学;自然への憧憬;サル学との出会い)
第2章 森の中の学問(サル学への案内;悪の自然誌;家族と人間)
第3章 雑木林の思想(内なる自然;学問の冒険)

著者等紹介

河合雅雄[カワイマサオ]
1924年兵庫県生まれ。京都大学理学部卒業。理学博士。生態学・人類学専攻。京都大学霊長類研究所教授、同研究所長、財団法人日本モンキーセンター所長、日本福祉大学教授、日本霊長類学会会長を歴任。現在、京都大学名誉教授、兵庫県立人と自然の博物館名誉館長、兵庫県立森林動物研究センター名誉所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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123456789wanko

3
今年米寿を迎えた著者の、霊長類研究を中心とした半生記。思い起こせば、小学生の時に「庭にできたウサギの国」で初めて著作に触れ、大学生の時には講義に潜り込み朴訥とした暖かみのある声に聞き入り、また犬山の霊長類研究所を見学したものです。これからも、人生の折に触れ著作に親しんでいくことでしょう。2012/08/24

のん

1
面白かった! 著者の育った環境から親の方針、研究の才能、環境、師まで全部憧れる… 最早妬ましい〜 自分も自然は好きやしもっと勉強したいけどこういうの読むといつも才能と環境の違いに割と不安になってしまう笑 あとこの人の探検論には頷ける。 こんな風に研究がしたいなーー2016/06/02

Musang

1
日本霊長類学者の本の中でも、河合雅雄の本は結構好きだ。文章がいい。変にネチネチせず、「乾いている」感じがする。 そんな河合氏の半生記。今から読むと古臭いところも部分的にあるが、本からも氏の人間的魅力が感じられる。2013/07/27

konoh

1
作者の自分史。サル学の歴史がざっくりわかります。 入門編。文章が面白い。1989年佼成出版より、1995年岩波書店より出版。2012/08/07

fumi

0
堅苦しくなく自叙伝のようで面白かった。先例にばかり従うのではなく、師匠の背中を見ながらも、顔色ばかりうかがうのではなく、弟子は工夫して、それぞれの道を見出し、互いに蹴落としあうのではなく、それぞれの方法を認めあい、さらに良い方法を編み出していく、というような雰囲気が伝わって来るような気がした。2015/08/11

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