岩波現代文庫
ファインマンさんは超天才

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006032401
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0140

出版社内容情報

皆が解けなかった問題をあっという間に解き,三つのむずかしい計算を同時にこなす.またコンピューターの複雑な設計をだれも思いつかない方法で解決.ファインマンの頭の冴えは留まるところを知らない.仲間の科学者,家族や友人が語る人間ファインマン.インタビューと写真でいきいきと綴る天才科学者の素顔.(解説=R.レイトン)

内容説明

皆が解けなかった問題をわずか二時間で解いてしまう。三つの難問を同時にこなしてしまう。ファインマンさんの頭脳は冴えわたり、とどまるところを知らない。並みの天才ではなく、まさに超天才。学者としても人間としても型破りで愉快な「魔術師」ファインマンの素顔が、仲間の科学者、家族や友人によって語られる。もちろん本人へのインタビューもふんだんに盛り込まれている。インタビューと写真で傑出した科学者の個性が浮き彫りにされる。

目次

1 ものごとをつきとめる楽しみ
2 爆弾と愛と
3 ノーベル賞をしとめる方法
4 トップレス・バーほか楽しく生きる方法
5 想像してごらん!
6 物理をする
7 途方もないアイデア細かい字と巨大なコンピュータ
8 チャレンジャー
9 タンヌ・トゥーバを求めて
10 死ぬこと

著者等紹介

サイクス,クリストファー[サイクス,クリストファー][Sykes,Christopher]
1945年イギリス生まれ。オックスフォード大学で英文学を学び、卒業後はBBCテレビ科学部門で資料調査員、監督、プロデューサーを務める。83年に独立しドキュメンタリー映画のプロデューサーとして現在に至る。インド、韓国、ベイルートなどを主題にした映画や、ナボコフ、ボブ・ディラン、チューリング、ラマヌジャンなどの人物を主題にした映画を制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

11
ファインマンは世界的物理学者でノーベル賞を受賞したほどの優れた業績を残したにも関わらず、権威や地位名誉といったものを極端に嫌った。一見人とは違ったことに貪欲な好奇心を示した愛すべき人物だった。本書も『ご冗談でしょ』『困ります』『最後の冒険』のシリーズの流れを汲んだユーモアあふれ、周囲の人を楽しい気持ちにする暖かなエピソードが満載の一冊。大貫昌子さんの日本語訳もすばらしく、まるで本人がほんとうに語っているような口ぶり。息子の友人がファインマンを評して常に自分に対して正直であったとあるが、その通りの人だった。2013/11/03

やいっち

5
物理の超天才だけど、人間味たっぷり。ひたすら好奇心と面白そうという直感に由来する自然探求の精神で生き尽くした。アインシュタインとまではいかなくても、人間味では負けないかも。原爆の開発で主導的な役割を果たし、1986年のスペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故の原因究明のため、ロジャース委員会のメンバーだった彼が、様々な障害や病魔と闘いながら、真相究明を果たした話は有名。彼だから早急な解決に至れた……これは映画にもなった。「ご冗談でしょう、ファインマンさん」共々、読んで後悔しない本。2016/03/07

くすりん

3
此方は、写真も多いので目を楽しませてくれる。最後の章は、ファインマンさんの死について書かれており、何だか親戚が亡くなったかのような物悲しさが残る。ファインマンさんの考えた事が書かれており、この本も読んで良かった。もう少しファインマンさんシリーズを読んでみる。2018/03/28

Takahiro Imaki

3
読了。ファインマンという人は根っからの好奇心の塊だったんだなって思いました。父親との思い出のくだりは何だかすごく羨ましく思いました。いい大人なんで、今更父親に大して不満はないけど、こういう父親に出会える人って素敵だなと思ったのと、親の大切さというものを感じました。個人的には「想像してごらん!」の章で原子の振る舞いなどを説明しているところがあったんだけど、とても興味深くよめました。全部を読み返さなくても所々開いては読み返しそうな一冊です。2013/02/27

くらーく

2
ちょっと死生観に興味があって。P.358から引用すると。。。「-疑うということは僕の心の非常に本質的な部分なんだがーつまり疑い始めたら最後、しんじんすることはむずかしくなってくるんだよ。」ユダヤ人であるファインマンさんがこう思うのかと。 あと、P364の「この死ぬって事は何とも退屈極まるよ」これが最後の言葉だって言うのがね。 結核で亡くなる事が分かっている女性と結婚。誰も解けない問題を数時間で解いてしまう頭脳。あくなき好奇心と深い考察力。朝永振一郎と一緒のノーベル賞というのも嬉しい。2020/10/31

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