内容説明
一九五一年の終わりから約三年間西欧に暮らして、著者は現代西欧思想にまだ日本に知られていない多くの面があることに気がついた。本書ではサルトル、ベン、フォースタ、ヴェーユら六人の思想家・作家を取り上げ、彼らが戦中・戦後のヨーロッパ社会が突きつけた思想的課題といかに切り結んだのかを論ずる。半世紀以上前に刊行され、戦後日本のヨーロッパ思想研究を先導してきた名著。
目次
1 ヨーロッパ思想・新しい現実との対決
2 現代ヨーロッパにおける反動の論理
3 新しい人間という問題―シモーヌ・ヴェーユの記録を繞って
4 サルトルと共産主義
5 ゴットフリート・ベンと現代ドイツの「精神」
6 グレアム・グリーンとカトリシズムの一面
7 カール・バルトとプロテスタンティズムの倫理
8 シモーヌ・ヴェーユと工場労働者の問題
9 E.M.フォースタとヒューマニズム
著者等紹介
加藤周一[カトウシュウイチ]
1919‐2008年。評論家・作家。元都立中央図書館長。東京大学医学部卒業。1951年渡仏。55年帰国。『雑種文化』などの文明批評、文学・文化・社会に関わる長年の旺盛な文筆活動で知られる。晩年は「九条の会」呼びかけ人として平和憲法を守る運動に身を投じた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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