内容説明
古代ローマではパンを焼くカマドは国家管理されていた。鍋物などの卓上料理は箸の文化圏で発達する。米を主食とすると胃拡張になりやすい…。食いしん坊で料理好きの民族学者が、食べることに関する世界中の報告や歴史、自らの見聞をもとに、古今東西の料理法、食習慣の不思議を考察する。食卓から世界を見る「食の文化論」。
目次
口まで運ぶ道具
食卓
よそうもの
包丁とまな板
おろす道具
石の臼と木の臼
煮たきする道具
蒸す道具
オーブン
卓上料理
著者等紹介
石毛直道[イシゲナオミチ]
1937年千葉県生まれ。京都大学文学部卒業。農学博士。民族学者。国立民族学博物館教授、館長を歴任。国立民族学博物館名誉教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yuma
3
人類が繰り広げてきためくるめく食の物語。関東の味付けの甘さに対する考察など、興味深く読みました。2016/02/11
Gen Kato
2
世界中の「食」にまつわる習慣。読んでいて「あ、そうだったの」とうなりっぱなし。食と生活は民族史そのものでもあるわけで、非常におもしろくためになる一冊。2015/04/03
ごみ
1
日本を中心に、東アジアや東アフリカをも横断する食卓文化史2016/07/25
姐御
1
食の話を道具、材料別で見る本。 材料って言ってもほぼ調味料。 読みやすく興味深い話が多かった。 特に道具。 食卓、おろし道具、煮炊き道具、オーブン、蒸す、いぶすあたりに知りたい情報が多かった。2016/06/09
kaoru
1
世界の食文化について、著者自身の体験を中心にまとめられていて、面白く最後まで読み通せました。 これらの体験を三十代のうちにされていたと言うのが驚きでした!2014/05/01
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