出版社内容情報
戦時下大陸に送り出された27万の満蒙開拓団は,数多くの「中国残留孤児」を生んだ.貧農排出と国防の国策による悲劇を追求し,庶民にとって国家とは何か,戦争とは何かを考える.大佛次郎賞受賞の長編記録文学.
内容説明
戦時下、帝国国民が日の丸を振って大陸に送り出した二七万の満蒙開拓団は、数多くの「中国残留孤児」を生んだ。著者は故郷長野県の開拓団に視点を据えて、貧農排出と国防の国策がつくりだした現在に続く悲劇を追求し、庶民にとって国家とはなにか、戦争とはなにかを考える。大仏次郎賞受賞の長編ルポルタージュ。
目次
第1章 蒼〓(ぼう)は今もなお…
第2章 折りあえない歴史
第3章 誰かが誰かをだました
第4章 流亡の賦
第5章 墓碑銘の下から
第6章 四十年の空白
第7章 終わりなき旅
著者等紹介
井出孫六[イデマゴロク]
1931年長野県南佐久に生まれる。55年東京大学文学部仏文科卒業。出版社勤務を経て、作家となる。「アトラス伝説」で第七二回直木賞受賞。『終わりなき旅』で大仏次郎賞受賞
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感想・レビュー
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