出版社内容情報
1941年8月,東京発モスクワ宛緊急暗号電.「軍部首脳は,ソ連に対し本年中は宣戦しないと決定した.」8年におよぶ日本での諜報活動.ゾルゲは,いまや任務を完全に達成しようとしていた.ところが,まさにそのとき…….ふたりの歴史家の「ゾルゲ追跡」は佳境を迎える.
内容説明
1941年8月、東京発モスクワ宛緊急暗号電。「軍部首脳は、ソ連に対し本年中は宣戦しないと決定した。」8年におよぶ日本での諜報活動。ゾルゲは、いまや任務を完全に達成しようとしていた。ところが、まさにそのとき…。ふたりの歴史家の「ゾルゲ追跡」は佳境を迎える。
目次
第11章 グループの確立
第12章 技術的活動
第13章 シベリアと太平洋―幕切れ寸前の勝利
第14章 終りの始まり
第15章 東京拘置所
第16章 ゾルゲ事件の拡がり
第17章 マイジンガー大佐の報復
第18章 終幕
エピローグ 伝説と現実
著者等紹介
ディーキン,F.W.[ディーキン,F.W.][Deakin,F.W.]
オックスフォード大学セント・アントニース・コレッヂ初代学長
ストーリィ,G.R.[ストーリィ,G.R.][Storry,G.R.]
オックスフォード大学セント・アントニース・コレッヂ日本研究教授
河合秀和[カワイヒデカズ]
1933年生まれ。学習院大学法学部教授。専攻は比較政治学
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感想・レビュー
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かんやん
4
時には矛盾する膨大な資料と証言を丁寧に検証する研究書だが、愛人の前で「私は孤独だ」と涙を流したり、取調べで「生まれて初めて負けた」と叫んだり、法廷で独ソ戦の戦況に小躍りするなど、活き活きしたゾルゲ像を伝える。ゾルゲらが活躍していた時代は、25年以上前に読んだマルローの「征服者」「人間の条件」と重なり、なんと共通の登場人物も(よく覚えていたなあ)。戦後、日米ソで事件がまったくちがった受け取られ方をする(利用され方をする)のが、おもしろい。しかし、ゾルゲもまさか自分が切手になるとは予想していなかっただろう。2015/04/07
i-miya
2
麻布区永坂町の家、文化住宅、三宅華子、石井華子(写真)、1938.04 オット少将、ドイツ大使、オートバイのゾルゲとオット、事故で怪我、クラウゼンから購入のオット2009/06/09




