出版社内容情報
詩「骨のうたう」で広く知られる戦没兵士竹内浩三.子供の心のまま感じ,素朴さとユーモアで青春を綴った彼は,軍隊でも手紙・日記を書き続けることで辛うじて呼吸していた.自由であろうとした魂の軌跡を1冊に凝縮した新編集版.
内容説明
戦死やあわれ…遠い国でひょんと死ぬるや…。詩「骨のうたう」で、戦後を生きる多くの人の心をとらえた竹内浩三。二十三歳で戦死した彼は、映画監督を志し、友らとにぎやかにマンガや詩をかき、失恋に滝つ瀬のごとく涙を流す、弱虫で淋しがりやの青年だった。子供の心のままにユーモラスに青春を綴っていた彼は、軍隊でも手紙・日記を書き続けることで辛うじて呼吸した。新発見の遺稿「詩をやめはしない」等を含むアンソロジー。
目次
1 ふるさとの風や、こいびとの眼や(三ッ星さん;金がきたら ほか)
2 戦死やあわれ、兵隊の死ぬるやあわれ(ぼくもいくさに征くのだけれど;わかれ ほか)
3 国のため、大君のため、死んでしまうや―筑波日記(抄)(冬から春へ;みどりの季節)
4 ぼくは、芸術の子です―短篇小説(雷と火事;私の景色 ほか)
著者等紹介
竹内浩三[タケウチコウゾウ]
1921年、三重県宇治山田市生まれ。宇治山田中学を卒業し、日本大学専門部映画科入学。42年、繰上げ卒業により三重久居の聯隊に入隊、在学中に創刊した同人誌「伊勢文学」に詩や小説を発表。筑波の滑空部隊に転属の後、「筑波日記」を書く。45年、フィリピンで戦死
小林察[コバヤシサトル]
1932年、三重県玉城町生まれ。宇治山田高校、東京大学独逸文学科卒業。現在大阪学院大学教授
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