岩波現代文庫<br> 戦死やあわれ

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岩波現代文庫
戦死やあわれ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 343p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006030728
  • NDC分類 916
  • Cコード C0136

出版社内容情報

詩「骨のうたう」で広く知られる戦没兵士竹内浩三.子供の心のまま感じ,素朴さとユーモアで青春を綴った彼は,軍隊でも手紙・日記を書き続けることで辛うじて呼吸していた.自由であろうとした魂の軌跡を1冊に凝縮した新編集版.

内容説明

戦死やあわれ…遠い国でひょんと死ぬるや…。詩「骨のうたう」で、戦後を生きる多くの人の心をとらえた竹内浩三。二十三歳で戦死した彼は、映画監督を志し、友らとにぎやかにマンガや詩をかき、失恋に滝つ瀬のごとく涙を流す、弱虫で淋しがりやの青年だった。子供の心のままにユーモラスに青春を綴っていた彼は、軍隊でも手紙・日記を書き続けることで辛うじて呼吸した。新発見の遺稿「詩をやめはしない」等を含むアンソロジー。

目次

1 ふるさとの風や、こいびとの眼や(三ッ星さん;金がきたら ほか)
2 戦死やあわれ、兵隊の死ぬるやあわれ(ぼくもいくさに征くのだけれど;わかれ ほか)
3 国のため、大君のため、死んでしまうや―筑波日記(抄)(冬から春へ;みどりの季節)
4 ぼくは、芸術の子です―短篇小説(雷と火事;私の景色 ほか)

著者等紹介

竹内浩三[タケウチコウゾウ]
1921年、三重県宇治山田市生まれ。宇治山田中学を卒業し、日本大学専門部映画科入学。42年、繰上げ卒業により三重久居の聯隊に入隊、在学中に創刊した同人誌「伊勢文学」に詩や小説を発表。筑波の滑空部隊に転属の後、「筑波日記」を書く。45年、フィリピンで戦死

小林察[コバヤシサトル]
1932年、三重県玉城町生まれ。宇治山田高校、東京大学独逸文学科卒業。現在大阪学院大学教授
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

びっぐすとん

16
【私的夏季課題図書】8月ということでもう1つ戦争に関するものを。「戦死やあわれ」「僕もいくさに征くのだけれど」は何かで目にしたことがある。多くの若い人達が戦場へと送りこまれ命を失った。どれだけ無念だったか。夢があった、恋人があった、何者かになれる可能性があったのに。彼の作品は彼の心情だけでなく、歌や詩、手記を残さなかった数多の若者の声でもある。戦後78年、私は戦争に行った祖父から話を聞けたが、戦争経験者が減る中、戦争の悲惨さについて若い人が想像出来る力を養う教育、機会が必要だと思う。2023/08/16

とんこ

1
THE BOOMの宮沢さんが、僕が書きそうな詩だ、と言ったのをどこかで読んだよーな。 銭湯へゆく 麦畑をとおる オムレツ形の月 大きな暈をきて ひとりぼっち 確かに歌詞になりそうな、そう思うと 遠い過去の詩人でなく今時のミュージシャンみたいな若い子が戦争に行って死んでしまう、そうゆう事だったんだと思った 2021/03/21

青木

1
当方30代、大変親近感をもって著者の詩の世界に没入していきました。学生時代に高円寺、中野辺りをぶらぶらしながらも、創作の種火を滾らせる彼の日常が、なんとも愛らしい。 個人的には、入隊してから日に日に筆の濁りが感じられた。本人もそこは自覚していたようで、文中で焦燥や憤りを吐露している。その構図はまさに悲劇の断章。ただ、文中で綴られるのは筑波のありのままの自然と、彼の情緒に収納されたクラシックの名曲が彩る、我々が想起する軍隊生活とは違う、牧歌的にさえ見える日常。そんな新鮮な体験が出来る面白い作品です。2021/02/14

tecchan

1
23歳でフィリピンの戦場に斃れた竹内浩三の詩と日記を所収している。弱虫でさびしがりやで、ユーモアのある、特に戦争に反対する訳でもない、当時の普通の青年の日常から生み出される彼の詩が心を打つのはなぜだろうか。戦死やあわれ、兵隊の死ぬるやあわれ、遠い他国で ひょんと死ぬるや・・・2017/02/19

ナナシ

0
【p201 フト気ガツイタラ、メンデルスゾーンノ、ヴァイオリンコンチェルトヲ鳴ラシテイタ。ラジオノ真下ヘ行ッテ、口ヲポカント開ケテ、聴キコンダ。風呂カラ上ッテ、カルピスヲ飲ンダヨウニ、ソノ甘イ音ガ、体ヘココチヨクシミコンダ。】 一個人が戦争をどのように捉えるか。徴兵後の日記がとても貴重だな。2016/02/02

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