出版社内容情報
日本の戦後思想はいかにして形成され,どのような限界をもっていたか.哲学,経済学,政治思想を専門とする3人の知識人が,自らの体験と学問を賭けて語り合う貴重な記録.提起された緒問題は現代日本の混迷を鋭く透視する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
7
私が学生時代の頃で非常になつかしい気がしました。戦後の流れを安保などに絡めての話が多いのですが、丸山さん以外はマルキストで若干今読むと時代を感じさせてくれます。いまはこの中の対談に少しでも関するようなことを述べる人はほとんどいなくなってしまっています。2014/03/30
スズキパル
2
丸山真男と二人のマルクス主義者の対談。対談が行われた1966年は、60年安保闘争と1968~69年の全共闘運動の二つの大きな運動の谷間の時期であり、国内における前衛党神話の崩壊、国外におけるスターリン批判と中ソ論争など、それまでの「革新」思想のあり方が改めて問い直されるような時期だったと言えると思う。丸山が当時の市民派政治運動における「プロ不要論」に対し違和感を表明している(p183)のが、とても意外で印象的だった。2014/02/19
ねこみ
0
再読、ナショナルな主体性2015/10/28
deltalibra
0
再読。2010/03/10