岩波現代文庫<br> 日本列島を往く〈3〉海に生きるひとびと

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岩波現代文庫
日本列島を往く〈3〉海に生きるひとびと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 299p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006030490
  • NDC分類 916
  • Cコード C0131

出版社内容情報

波濤に浮かぶ列島で,人々は海とどう格闘し,また育まれてきたのか.漁師町土佐清水のカツオ漁の今昔,捕鯨禁止後の和歌山県太子町,ホタテ養殖に村の再生をかけた北海道猿払町….日本の鼓動を伝える好評ルポの第3巻.

内容説明

波涛に浮かぶ日本列島で、人々は海とどう格闘し、また育まれてきたのか。漁師町土佐清水のカツオ漁の今昔、捕鯨禁止後の和歌山県太地町、ニシン漁のほかホタテ養殖に村の再生をかけた北海道猿払村…。日本列島の希望と鬱屈、怒りとつぶやきを記録しつづけるルポライターの終わりなき旅。好評のシリーズ第三巻。

目次

まき網盛衰史・長崎県奈良尾町
鯨の町・和歌山県太地町
ホタテの村で・北海道猿払村
エビに賭ける・大分県姫島
苦難の海・高知県西土佐

著者等紹介

鎌田慧[カマタサトシ]
1938年青森県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。業界誌記者などを経て、フリーのルポライターとなる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

瓜月(武部伸一)

1
鎌田慧さんが日本の海山川里を巡り、働く人々の現場をルポするシリーズ第3巻。現代の漁港・漁村で、漁業に生きる人の仕事の厳しさ、あるいは喜びを、明治から昭和にかけての地域の歴史を背景に描いている。印象に残る情景がある。長崎県五島列島、奈良尾町浜串漁港、ここに暮らす人たちの多くが隠れキリシタンの末裔とのこと。集落には小さいが長い歴史を持つ教会があり、港入り口の岩頭には幼児イエスを左手に抱えるマリア像が建っているという。五島灘に面し、隠れキリシタンの子孫が乗る漁船を見守り続けるマリア像。いつか訪れてみたい。

こばこ

1
海産物を獲って生業を立てる人々にフォーカスしたルポを集めた1冊。特に高度経済成長期前の、「ドリーム」とも言うべき活況が多くの箇所で有ったこと、しかしそこからの落ち込みからの動きが千差万別であることが見られ、興味深く感じた。また、「近海で魚が獲れなくなった」というのがほぼ共通していて、当時の乱獲ぶりも伺え、当時の技術でそこまで出来たのか…ということに驚き。2016/07/05

ユー

1
シリーズ3作目。多くの取材をして人々の心の内を拾い上げる内容は、このシリーズに限らず。「ドキュメント屠場」「ドキュメント人間」等、他のタイトルでも核心はぶれず、掘り下げられていると思います。時々、思い出した様に、この作者の本が読みたくなるのは、やはり、ぶれない核心があるからでしょうか。2016/02/24

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