出版社内容情報
牧野信一、川端康成、太宰治、石川淳、小林秀雄、堀辰雄らの作品を精緻に読み解くことで、「私」を掘り下げていく自意識の追求が、遂には自己ならざる“何か”にまで立ち至る、逆説的な表現の構造を析出。近代小説特有のリアリズムが形成される契機を解明し、新たな文学史像を提起した記念碑的著作。(解説=十重田裕一)
【目次】
内容説明
昭和初期における牧野信一、川端康成、太宰治、石川淳、小林秀雄、堀辰雄らの作品を精緻に読み解くことで、「私」を掘り下げていく自意識の追求が、遂には自己ならざる”何か”にまで立ち至るという、逆説的な表現の構造を析出。近代小説特有のリアリズムが形成される契機を解き明かし、新たな文学史像を提起した記念碑的著作の決定版。
目次
第1章 自意識の昭和文学―「序」に代えて
第2章 「小説家小説」の機能と特質
第3章 見ることと見られること―牧野信一『西瓜喰ふ人』を中心に
第4章 「私」という名の〈象徴〉世界―川端康成と『抒情歌』
第5章 煙突の上に残された男―「転向文学」の周辺
第6章 自殺の季節―太宰治『道化の華』論
第7章 観念と現実との〈あはひ〉にあるもの―石川淳『普賢』論
第8章 小林秀雄の〈自意識〉―『私小説論』への道程
第9章 現実への回帰―堀辰雄『風立ちぬ』を中心に
著者等紹介
安藤宏[アンドウヒロシ]
1958年東京生まれ。東京大学名誉教授。専攻は日本近代文学。著書に『太宰治論』(東京大学出版会、日本学士院賞)『近代小説の表現機構』(岩波書店、のちちくま学芸文庫、やまなし文学賞、角川源義賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。




