岩波現代文庫<br> 定本 自意識の昭和文学―現象としての「私」

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岩波現代文庫
定本 自意識の昭和文学―現象としての「私」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006023805
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

出版社内容情報

牧野信一、川端康成、太宰治、石川淳、小林秀雄、堀辰雄らの作品を精緻に読み解くことで、「私」を掘り下げていく自意識の追求が、遂には自己ならざる“何か”にまで立ち至る、逆説的な表現の構造を析出。近代小説特有のリアリズムが形成される契機を解明し、新たな文学史像を提起した記念碑的著作。(解説=十重田裕一)


【目次】

内容説明

昭和初期における牧野信一、川端康成、太宰治、石川淳、小林秀雄、堀辰雄らの作品を精緻に読み解くことで、「私」を掘り下げていく自意識の追求が、遂には自己ならざる”何か”にまで立ち至るという、逆説的な表現の構造を析出。近代小説特有のリアリズムが形成される契機を解き明かし、新たな文学史像を提起した記念碑的著作の決定版。

目次

第1章 自意識の昭和文学―「序」に代えて
第2章 「小説家小説」の機能と特質
第3章 見ることと見られること―牧野信一『西瓜喰ふ人』を中心に
第4章 「私」という名の〈象徴〉世界―川端康成と『抒情歌』
第5章 煙突の上に残された男―「転向文学」の周辺
第6章 自殺の季節―太宰治『道化の華』論
第7章 観念と現実との〈あはひ〉にあるもの―石川淳『普賢』論
第8章 小林秀雄の〈自意識〉―『私小説論』への道程
第9章 現実への回帰―堀辰雄『風立ちぬ』を中心に

著者等紹介

安藤宏[アンドウヒロシ]
1958年東京生まれ。東京大学名誉教授。専攻は日本近代文学。著書に『太宰治論』(東京大学出版会、日本学士院賞)『近代小説の表現機構』(岩波書店、のちちくま学芸文庫、やまなし文学賞、角川源義賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヤマニシ

1
「むしろ徹底して「私」内部の差異にこだわる中で、ついに「私」でありながら「私」たりえぬ〝何か〟が触知されてゆくパラドックスにこそ、近代独自のリアリズムの形成されてゆく契機が秘められていたのではないか、と考えてみたのである。」(p275-276)2026/02/28

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