出版社内容情報
もっとも人気のある詩人の、もっとも有名な詩集。なかでも突出した人気を誇る表題作は、自分で考え続けること、自立した知性を磨き続けることの大切さをうたい、そのメッセージ性の強い言葉は、自分自身への問いかけとして多くの読者の共感をよび、やすきに流れる心を戒めてきた。現代詩の枠をこえた感動の名著。(解説=伊藤比呂美)
内容説明
もっとも人気のある現代詩人の、もっとも有名な詩集。突出した人気をほこる表題作は、自分で考え続けること、自立した知性を磨き続けることの大切さをうたい、その歯切れのいいリズムとメッセージ性の強い言葉は、自分自身への問いかけとして多くの読者の共感をよび、やすきに流れる心を戒めてきた。現代詩の枠をこえた名著。
目次
詩集と刺繍
癖
自分の感受性くらい
存在の哀れ
知命
青年
青梅街道
二人の左官屋
夏の声
廃屋
孤独
友人
底なし柄杓
波の音
顔
系図
木の実
四海波静
殴る
鍵
著者等紹介
茨木のり子[イバラギノリコ]
1926‐2006年。〈現代詩の長女〉とも称される、戦後の日本を代表する現代詩人。1953年、川崎洋と二人で同人詩誌「櫂」を創刊。「わたしが一番きれいだったとき」をはじめとする作品群で戦時下の女性の青春を描く。敗戦を契機にひらかれた幅広い社会意識と健康な批評精神が特徴で、スパッと歯切れのいい言葉が断言的に出てくる、主張のある詩、論理の詩、倫理の時、あるいは「自分の感受性くらい」のような、読者を励ます、人を奮い立たせてくれる詩が多い。また訳詩集に『韓国現代詩選』(読売文学賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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