岩波現代文庫<br> ハルコロ〈2〉

個数:
電子版価格
¥1,430
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

岩波現代文庫
ハルコロ〈2〉

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年05月01日 18時43分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006023393
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

今からおよそ600年前、和人が本格的に侵入する前の豊かな自然の中で、アイヌの人々はどんな暮らしを営んでいたのか。「いつも食べる物がある」という意味の名をもつアイヌの女性ハルコロの生涯を軸に、日々の手仕事や狩猟の様子、祭り、誕生と死にまつわる文化など、アイヌの世界を生き生きと描く物語。(解説=中川裕)

内容説明

厳しくも豊かな自然のふところに抱かれたアイヌモシリの暮らしに、ゆっくりと戦乱の予兆が忍び寄る頃―。アイヌ女性ハルコロの生涯を軸に、日常の中の手仕事や狩猟の様子、盛大な祭りや、誕生と死にまつわる文化を、イメージ豊かに描き出す。一人息子パセクルの冒険譚のゆくえはいかに?

著者等紹介

石坂啓[イシザカケイ]
1956年生まれ。漫画家。手塚治虫氏に師事

本多勝一[ホンダカツイチ]
1931年生まれ。ジャーナリスト。『週刊金曜日』編集委員

萱野茂[カヤノシゲル]
1926‐2006年。アイヌ文化研究。二風谷アイヌ資料館を創設、館長を務めた。アイヌ初の国会議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふう

75
ハルコロ(たくさんの食べ物)という名の少女が、結婚して母になり、おばあさんになるまで物語が続きます。恋心も母としての思いもわたしたちと同じ。ただそこには先祖から口承で伝えられてきた神々の話やしきたりを持つ、ていねいで独特の暮らしがあります。やがてシサム(和人)によって徐々に脅かされていく悲劇が近づいてくる…というところで物語は終わります。差別につながると、アイヌという呼称を使うことが憚られた時代もあったと解説にありました。忘れてはいけない、無かったことにしてはいけない。むしろ大切なこの国の歴史です。2021/06/22

井月 奎(いづき けい)

42
国立博物館でアイヌ民族の資料を見たことがあります。素晴らしい技法で作られた衣装や生活用品の数々は、しかし色あせて生活のぬくもりは感じられませんでした。私の好きな奈良、そこでお会いする仏さまたちの枯淡の味わいはため息が出るほどに美しいのですが、古代仏教の熱は大分に冷めています。優れた物語は人々の思いや生活を時と場所を超えて瑞々しく私たちに教えてくれます。アイヌ民族が抱く神々や自然への思いの一端を自らの胸に、心に焼き付けることのできるすばらしい漫画です。良書、良作です。 2021/07/11

まると

24
第2巻はハルコロの息子が旅に出て、さらにその息子がハルコロのコタンへと旅に出るまで。そして「コシャマインの戦い」前夜の不吉な兆しが現れて終わる。自分をオレと呼ぶハポ(母)やフチ(祖母)たちの女言葉と「~なんでないかい」という北海道弁が入り混じった会話が創作的ながら和みます。ユーカラの伝えられ方も描かれていて勉強になりました。著者あとがきで、鳥の鳴き声のイメージが湧かない著者に茅野茂さんが電話口で「フ~チ~トット~」と歌ってくれたという逸話も印象的でした。次回以降、和人との戦いがどう描かれるのか楽しみです。2021/09/20

あきあかね

20
この続刊では、オペレ(おちび)だったアイヌ女性ハルコロは可憐な乙女へと成長する。ウナヤンケとの恋を軸に、美しい調べを奏でるムックリや、暗誦によって伝承されるユーカラなどアイヌの伝統文化が随所に織り交ぜられている。中でも、アイヌ民族の文化の精髄である、村の守り神のシマフクロウのイヨマンテ(神送りの儀式)は、詩情と余韻が漂っている。「冬の夜長を徹夜で過ごすイヨマンテの間 午前中は眠っている人が多く コタンも静かです」 「悪魔ばらいの先導として放たれた矢は 暗やみの無限の空間へと 本当に神の国までとどくかのよう2023/01/30

Bo-he-mian

16
アイヌの社会と文化を描いた先駆的漫画『ハルコロ』の完結編。前半は、ハルコロと村一番の美少女・ウマカシテ、ハルコロが密かに想いを寄せる隣村の青年ウナヤンケ、そして霊感イケメンのペケンノウクを巡る四角関係が描かれ、少女マンガのような展開(笑)の中にも、イヨマンテの儀式など、アイヌ社会のスピリチュアルな部分が描かれる。生きとし生ける者は、他の生命を食らって生きているのだけど、それを「食材」と呼んでしまう現代人と違い、「肉を有難く頂き、魂を神のもとへ還す」、生命への敬意を忘れない精神へのリスペクトを感じる。2021/07/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18052948
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。