出版社内容情報
幼いころから寄席に出演、大勢の芸人と出会った六代目圓生。本書では、明治二十七年の名簿「三遊社一覧」掲載の一六〇余名の芸と人物像を、記憶を辿ってつぶさに語る。圓朝、圓遊、圓喬など名人上手から、知られざる芸人まで網羅。『文芸倶楽部』などの資料より、特筆すべき記事も収録されている。(解説=田中優子)
内容説明
圓朝、圓遊、圓喬など名人上手から、世間では知られていない芸人まで、明治二十七年の名簿「三遊社一覧」には一六〇名余が記されている。幼いころから寄席に出演した六代目圓生の記憶をもとに、一人一人の芸、生き方から振る舞い、語り口までつぶさに綴る。「文之助系図」『文芸倶楽部』などの資料によって考証も加えられ、自由闊達な芸人たちの素顔が浮かび上がる。
目次
三遊亭圓遊
三遊亭清遊
玉の家梅翁
三遊亭三玉
三遊亭三之助
橘家新喬
三遊亭千朝
三遊亭三好
三遊亭三ゑん
三遊亭三輔〔ほか〕
著者等紹介
三遊亭圓生[サンユウテイエンショウ]
1900‐1979年。落語家。子ども義太夫を経て落語家に転向、橘家圓童で初高座。20年橘家圓好で真打。41年六代目三遊亭圓生を襲名。45年春、志ん生らと共に満洲に渡り慰問公演を行い、大連で終戦を迎える。戦後は完成度の高い高座を披露、押しも押されもせぬ大看板として活躍。65‐72年落語協会会長。68年芸術選奨文部大臣賞、72年芸術祭大賞、73年勲四等瑞宝章を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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