出版社内容情報
大正末期に近代的な革新をとげた囲碁界は,昭和に入ると才能と個性あふれる棋士たちの活躍で,燦然と輝く隆盛期を迎える.日本棋院の発足,院社対抗戦,新布石による革命,新聞紙上を賑わす数々の名対局.碁界きっての書き手である著者が,木谷実,呉清源,坂田栄男,藤沢秀行など昭和を彩る天才棋士たちの戦いぶりを活写.
内容説明
打込み十番勝負で呉清源が全棋士を負かして第一人者となった後、続々と新棋戦が誕生し、新聞紙上を賑わす。高川秀格、坂田栄男の活躍、新星林海峰、さらに木谷実門下の若い棋士たちの台頭…。全棋士、政財界、マスコミわ巻き込んだ名人戦の争奪戦が行われた後、名人戦は朝日に移り、読売は棋聖戦を新設。碁界はますます隆盛を極める。
目次
呉・藤沢打込十番碁
高川秀格の時代
続々と新棋戦
呉清源、天下無敵
名人戦の誕生
鬼才坂田、頂上に立つ
林海峰と木谷一門の時代
名人戦大騒動―囲碁界史上最大の風雲
棋聖戦の創設
囲碁界に曙光
昭和から平成へ
昭和の碁を論じる
棋士が詠んだイロハ歌一千首
著者等紹介
中山典之[ナカヤマノリユキ]
1932年、長野県生まれ。上田高校卒業。1962年、日本棋院プロ棋士初段に合格。1992年六段に進む。1975年から文筆活動を始め、新聞・雑誌などで観戦記者やライターとしても活躍。1982年から毎年夏に海外巡回指導を行うなど、囲碁普及活動につとめた。1996年、普及功労賞受賞。2004年、大倉喜七郎賞受賞。2010年2月逝去。追贈七段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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