岩波現代文庫
小林一茶―句による評伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 202p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006022365
  • NDC分類 911.35
  • Cコード C0195

出版社内容情報

小林一茶(1763-1827)は、芭蕉、蕪村と並んで、日本人に最も親しまれてきた俳人である。一茶が生涯に詠んだ約2万句から、年次順に約90句を精選して、自由な口語訳と的確、精細な評釈を付す。僅か90句の1句1句の中に、あまりに人間的だった俳人一茶の生涯を点描して浮かび上がらせる。一茶の入門書としても最適な一冊となっている。

内容説明

小林一茶(一七六三‐一八二七)は、芭蕉、蕪村と並んで、日本人に永く最も親しまれてきた俳人である。一茶が生涯に詠んだ約二万句から、年次順に約九十句を精選して、自由な口語訳と的確、精細な評釈を付す。一句一句の中に、あまりに人間的だった俳人一茶のその時々の情念と境涯を点描して、その生涯を浮かび上がらせる。一茶の俳句への入門書としても最適な一冊となっている。

目次

寛政三年紀行(二十九歳)
寛政句帖(三十~三十二歳)
西国紀行(三十三歳)
挽歌(三十七歳)
父の終焉日記(三十九歳)
暦裏句稿(四十歳)
享和句帖(四十一歳)
文化句帖(四十二~四十七歳)
七番日記(四十八~五十六歳)
八番日記(五十七~五十九歳)
文政句帖(六十~六十三歳)
文政句帖以後(六十四~六十五歳)

著者等紹介

金子兜太[カネコトウタ]
1919年生。俳人。東大経済学部卒。日本銀行に入行。戦後の前衛俳句、社会性俳句運動の主導者となる。小林一茶、種田山頭火を論じ、再評価も行った。1974年、日本銀行を退職。1987年より朝日俳壇選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かふ

15
金子兜太の口語訳が一茶の言葉以上のものを読み込んでいて、思い入れを感じる。そのあとの解説を読むとなるほどと思うが、いきなり翻訳でどこにもない言葉以上のものをどう解釈するのか?一茶の生涯に通じてないと理解できないものも多い。それは「句(俳句)による評伝」というサブタイトルがつけられている所以である。以下、https://note.com/aoyadokari/n/n002f9b3ae5182022/08/13

雋多郎

7
二万近い俳句の中から九十句を金子兜太が厳選し、解説風対談風に句を鑑賞していく。句訳やその発句が詠まれた際の一茶の心情事情が書かれており、解しやすい。「我味の柘榴に這はす虱かな」「やけ土のほかりほかりや蚤さはぐ」この二句は声に出して何遍も読んだ。2014/07/29

Auristela

2
俳句って作者への愛があって初めて成り立つ時点で極めて芸能的な文芸なのではないだろうか。2015/08/24

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