内容説明
『蜻蛉日記』は、大政治家の藤原兼家の妻として、波瀾に富んだ生涯を送った道綱母が、その半生を書き綴った王朝女流文学の代表作。結婚生活の苦しみ、夫兼家とその愛人たちへの愛憎の情念が、流麗にして写実的な筆致で描かれる。作品中の和歌は、一段の精彩を放っている。韻文と散文が互いに交響することで、物語に独特の陰翳を与えている。室生犀星の味わい深い現代語訳により、日本古典文学の豊穣な世界に、現代の読者を誘う。
著者等紹介
室生犀星[ムロウサイセイ]
1889‐1962年。石川県金沢市生まれ。詩人・小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もじじ
3
ずっと「とんぼ日記」だと思って読んでた。夫への恨みつらみにちょっと飽きるところもあったけど、たぶん道綱の母は聡明な人。息子も立派に育ったね。室生犀星の書いた「かげろふの日記遺文」も気になる。2026/06/15
眉毛ごもら
3
蜻蛉日記の現代語訳は無いかなと思って探したらまさかの室生犀星訳だったので購入。道綱母なかなか良い性格してるなと、自分も兼家寝取って独占してた側っぽいのに町の小路の女に寝取られた時に悲しいね🥺って歌を本妻の時姫宛に送っててめえも寝取ったじゃね〜か(# ゚Д゚)と返歌されてたのにはショジョムギョを感じた。リアルツンデレって傍から見てもしんどい感もあり何でこないのよ!来てもツンツンしてるでも来ないの辛い🥺とかしてるのさっさと別れろと思わんでもない。人の色恋はめんどくさい、だからこそファンも多いのだなと思うた2023/09/29
ウラタキ
2
「かげろうの日記遺文」を読んだあとだったので、訳者の文章がするっと入ってきた。この時代の人たちは痴話喧嘩さえ歌でやりあうんだなあ。兼家のことを、とうに飽きたおもちゃを、それでも自分の目に届くところに置いておかないと癇癪を起す子供のように見た。2015/11/07
YY
2
文のやり取りを見てると、なぜに兼家が通うのを受け入れたのかいまいちわからないが、そのわからなさとそれでも通ってこなくなったことへの恨みがましさが変なバランスで、非常に人間臭い。あと、道綱の歌が微妙だったから、振られてもしょうがない、と思った。2014/06/26
ashiato45
1
普通に現代語でも格調高ぎてちゃんとわかっていない気もするのだが、道綱が母親のヒステリーに付きあわされて山に連れていかれたように見えなんだかそこが可哀想だった。うわさの「あまがえる」の元ネタが確認できて感動。そして最後はそうなるんだとなった。2024/11/05




