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岩波現代文庫
小津安二郎周游〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006022167
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0123

出版社内容情報

『晩春』『麦秋』『東京物語』など小津の戦後の名作は作品としていかなる特質があるのか.何ゆえに世界から評価されることになったか.下巻では戦中から戦後への時代の変転の中で巨匠の実像を丹念に浮き彫りにする.没後50年を迎える小津の生涯と全仕事を知る上で必読の一冊.作品への深いまなざしと資料の驚異的な読み込みが全篇で光彩を放つ.(解説=川本三郎)(全2冊完結)

内容説明

事前検閲という形で、映画も国家統制された時代に小津はどう向き合ったのか。敗戦による社会の激変は、彼の作品をいかに変えることになったか。下巻では戦中から戦後への社会の変転の中で、『晩春』『麦秋』『東京物語』などの名作群が誕生していく過程を、斬新な視角から捉えている。代表作の解説だけに留まることなく、巨匠の実像を時代とともに精緻に描きぬいた渾身の一冊。

目次

第10章 還って来た男
第11章 「大東亜共栄圏」大概記
第12章 占領下というアイロニー
第13章 古都遍歴
第14章 東京(複数の)物語
第15章 もうひとつの才能
第16章 いろのみち、いろいろ
第17章 メメント・モリ

著者等紹介

田中眞澄[タナカマサスミ]
1946年‐2011年。北海道釧路市生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了(国文学専攻)。映画・文化史家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

24
戦後、小津安二郎の大活躍が記される。上巻と同じく、映画について語った本というよりは映画が出来上がる背景、小津が生きた時代について生々しく語ったドキュメンタリーだ。その分逸脱も多い。カルチュラル・スタディーズとしては一級品だが、映画評論として読むと「?」となるかもしれない。そこは痛し痒しといったところ。だが、見事な筆致でこちらを引きつける。川本三郎による解説も興味深く、この本を片手に小津の世界に分け入りたくなってしまった。小津研究にあたって本書を避けて通ることは出来ないだろう。岩波現代文庫、良い仕事をしてる2018/10/17

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