岩波現代文庫
母―老いに負けなかった人生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006022143
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

世界の埋もれた名画を発掘・上映する《エキプ・ド・シネマ》運動を主宰する岩波ホール総支配人・高野悦子氏.父の急死のあと十一年余,母を介護し,認知症から奇跡的に救い出した.明治生まれの母の自立した精神とその人生を思い,映画に励まされながら,母がかなえられなかった夢を自らの夢として歩みつづける半生をふりかえる.

内容説明

世界の埋もれた名画を発掘・上映する“エキプ・ド・シネマ”運動を主宰する岩波ホール総支配人・高野悦子氏。父の急死のあと十一年余、母を介護し、認知症から奇跡的に救い出した。明治生まれの母の自立した精神とその人生を思い、映画に励まされながら、母がかなえられなかった夢を自らの夢として歩みつづける半生をふりかえる。

目次

母の死
父の急死で狂った人生設計
母の一回目の大病
父の残した言葉
母が痴呆症になった
説得より納得
母と私、回生の年
天から授かった映画
曽孫の誕生
猿から羊になった母
今も青春を生きる
最後まで子ども孝行
公的介護システムを考える
看護される側になって
不死鳥のように―鶴見和子さんのこと
七十歳の手習い
元始、女性は太陽であった
母と共に生きる

著者等紹介

高野悦子[タカノエツコ]
1929年、旧満州大石橋生まれ。51年日本女子大学卒業。53年東宝文芸部へ入社。61年パリ高等映画学院(IDHEC)監督科卒業。68年、岩波ホール創立と同時に総支配人に就任。1997年から2007年まで東京国立近代美術館フィルムセンターの初代名誉館長。世界各国の埋もれた名画の上映に力を注ぎブルーリボン賞、菊池寛賞など多くの賞を受賞。2004年文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

prosper12

1
大好きな映画を色々と紹介してくださる高野さんの背景にはこんな沢山のご苦労があったのですね。『これからも母の心をワタシの心として働いていこう』すばらしい人の陰には、すばらしい母上がいるのだと、実感。 2014/12/23

palehorse82

0
自分の母ががん闘病を始めたせいか何となく手に取った一冊。老いて、患ってなおも「ゴッドマザー」たる母の姿、そして自らも老いを重ねながら母に献身する娘(である著者)。ところで。高野さんの文章を読んで思う。岩波ホール含むミニシアターは現状これほどいきいき活写できるのだろうか。外国映画に対して、日本以外の国に対して、今高野さんのような包容力がこの国に果たしてあるのか?正直岩波ホールで映画を観たことないけど、それでも高野さんの頃が心底うらやましいと思った。読了後、著者が故人と知った時の悲しみと言ったらなかった。2019/03/26

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