出版社内容情報
『銀の匙』が時代を超えて共感をもって読まれ続けるのはなぜなのか.この名品の文章に寄り添い,表現に織り込まれたメッセージを周到に抽きだしてその謎を解きほぐす.多くの図版資料を随所に収め,彫琢をきわめたこの作品の肌理と佇まいがおのずと浮かびあがる.読者を魅了してやまない勘助の美しい文学世界の息吹がみち溢れる一冊.
内容説明
『銀の匙』が時代を超えて共感をもって読まれ続けるのはなぜなのか。この名品の文章に寄り添い、表現に織り込まれたメッセージを周到に抽きだしてその謎を解きほぐす。多くの図版資料を随所に収め、彫琢をきわめたこの作品の肌理と佇まいがおのずと浮かびあがる。読者を魅了してやまない勘助の美しい文学世界の息吹がみち溢れる一冊。
目次
第1講 中勘助と『銀の匙』の世界(象徴としての銀の匙;「生きている過去」;年譜的な背景)
第2講 神田と小石川(神田の生活;伯母さんの世界;小石川へ)
第3講 伯母さんとお国さん(伯母さんの「教育」;はじめての友だち;かくれんぼ)
第4講 学校のなかで(学校生活;「恋人」お〓(けい)ちゃん
「おかあ様」の論理)
第5講 孤立する「私」(お〓(けい)ちゃんとの別れ
「つむじまがり」
出口なし)
第6講 別離と出発(伯母さんとの別れ;美しい人;新しい旅の予感)
著者等紹介
十川信介[トガワシンスケ]
1936年北海道生まれ。京都大学文学部文学研究科博士課程修了。学習院大学名誉教授、日本近代文学館副理事長。日本近代文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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