出版社内容情報
歯切れのよい語り口と巧みな話術による対話の名手として知られた作家幸田文と各界の著名人との対談集の下巻.幸田文の生活全般への独自のこだわり(着物,料理,生活の作法,年中行事,言葉,樹木など)を通して,「幸田家の文化」がユーモラスかつ闊達に語られる.全21篇中,新収録の対談8篇を増補した.(解説=青木玉)(全2冊完結)
内容説明
幸田文が、起伏に富んだ半生を踏まえての人生観や文学観、料理・台所仕事への愛着、和服、着ることへの徹底したこだわり、各地の樹木への関心、奈良の古塔再建のための尽力ぶりなどを、各界の第一線で活躍した名士を相手に語る。幸田文の人、自然、物事に対する深い思いやり、また生き生きとした興味の示し方、感動のし方、さらに機転の利いた話題えらびと、闊達流暢にして品格のある美しい日本語の魅力を味わう(青木玉「あの朝のこと」収録)。
目次
母子問答(青木/玉)
問答有用(徳川/夢声)
ものを書くこころ(幸田/文氏をかこむ主婦のつどい)
こんなひと(美輪/明宏)
リレー対談(ロイ・ジェームス)
ヴァイオリンにかけた一生(安藤/こう)
たべること(辻/嘉一)
ちょっとお邪魔を(田村/魚菜)
おさななじみ(関口/隆克)
私は“乱れる”ほどの競馬ファン(草柳/大蔵)
おんなと男(多田/道太郎)
けじめをつける(沢村/貞子)
いかるがの春に立つ塔(今泉/篤男)
木のこころ(土門/拳)
着物に惚れることですね(遠藤/波津子)
心の中に塔を建てよう(渡部/日皓)
新春対談 日本の心(入江/相政)
桧が語りかける(西岡/常一)
人生と“縁”を語る(辻/邦生)
明治の男今の男(矢口/純)
樹木T語る楽しさ(山中/寅文)
著者等紹介
幸田文[コウダアヤ]
1904‐1990年。小説家、随筆家。父は文豪幸田露伴。その次女として東京向島に生まれる。女子学院卒。二四歳で結婚するが一〇年後に離婚し、父のもとに戻る。少女時代から露伴に家事や生活技術の習得、身辺の躾をうけた。露伴没後に、露伴の思い出を中心にした随筆集で注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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