岩波現代文庫<br> 幸田文対話〈下〉人生・着物・樹木 (増補)

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岩波現代文庫
幸田文対話〈下〉人生・着物・樹木 (増補)

  • 幸田 文【ほか著】
  • 価格 ¥1,474(本体¥1,340)
  • 岩波書店(2012/09発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006022075
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

歯切れのよい語り口と巧みな話術による対話の名手として知られた作家幸田文と各界の著名人との対談集の下巻.幸田文の生活全般への独自のこだわり(着物,料理,生活の作法,年中行事,言葉,樹木など)を通して,「幸田家の文化」がユーモラスかつ闊達に語られる.全21篇中,新収録の対談8篇を増補した.(解説=青木玉)(全2冊完結)

内容説明

幸田文が、起伏に富んだ半生を踏まえての人生観や文学観、料理・台所仕事への愛着、和服、着ることへの徹底したこだわり、各地の樹木への関心、奈良の古塔再建のための尽力ぶりなどを、各界の第一線で活躍した名士を相手に語る。幸田文の人、自然、物事に対する深い思いやり、また生き生きとした興味の示し方、感動のし方、さらに機転の利いた話題えらびと、闊達流暢にして品格のある美しい日本語の魅力を味わう(青木玉「あの朝のこと」収録)。

目次

母子問答(青木/玉)
問答有用(徳川/夢声)
ものを書くこころ(幸田/文氏をかこむ主婦のつどい)
こんなひと(美輪/明宏)
リレー対談(ロイ・ジェームス)
ヴァイオリンにかけた一生(安藤/こう)
たべること(辻/嘉一)
ちょっとお邪魔を(田村/魚菜)
おさななじみ(関口/隆克)
私は“乱れる”ほどの競馬ファン(草柳/大蔵)
おんなと男(多田/道太郎)
けじめをつける(沢村/貞子)
いかるがの春に立つ塔(今泉/篤男)
木のこころ(土門/拳)
着物に惚れることですね(遠藤/波津子)
心の中に塔を建てよう(渡部/日皓)
新春対談 日本の心(入江/相政)
桧が語りかける(西岡/常一)
人生と“縁”を語る(辻/邦生)
明治の男今の男(矢口/純)
樹木T語る楽しさ(山中/寅文)

著者等紹介

幸田文[コウダアヤ]
1904‐1990年。小説家、随筆家。父は文豪幸田露伴。その次女として東京向島に生まれる。女子学院卒。二四歳で結婚するが一〇年後に離婚し、父のもとに戻る。少女時代から露伴に家事や生活技術の習得、身辺の躾をうけた。露伴没後に、露伴の思い出を中心にした随筆集で注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フリウリ

8
上巻は幸田露伴に関する対話集で、対話好きの露伴好きとしては、とてもおもしろく読みました。下巻は幸田文が得手とする着物や樹木がテーマなので、期待して読み始めたのでしたが、あまりにおもしろくなくて、逆に驚きました。語り方か、内容か、性格か(あるいはいずれもか)と惑いつつしばらく積読していましたが、そのわけをなんとなく理解したく、幸田文の本を再読しています。42023/08/18

つー

7
下巻は、幸田文が寺社再建や樹木、競馬等へ興味の幅を広げていった70年代の対談が多い。幸田は美輪明宏を「あなたには計算した強さがある。私には無計算の強さがある」と指摘するが、互いに苦労や逆境を生き抜いてきたからこそ相通じる所もあるようで、印象深い対談。女学生時代、サッサカ、サッサカ颯爽と通学していた幸田文が隅田川に落っこち、しじみとり舟に引き上げられた様子が暴露される『おさななじみ』や、馬にベタ惚れの『私は”乱れる”ほどの競馬ファン』も、小説ではわからない生身の幸田文の魅力が伝わってくる一級の対談と感じた。2020/08/10

Susumu Kobayashi

6
『夢声「いや、ぼくも舞台をやっちゃあくさり、放送をしちゃあくさっている。というのは、あたしア最善の努力をしてないんですね。三分か四分の努力をして、結果が十へいきそうなもんだと思ったって、そうはいかない。(中略)生来のなまけものなんですな」』。思い当たるなあ。『幸田「だけど沢村さん、この節、福分ということいわなくなったわね。私、いい言葉だと思いますよ」』。『矢口「露伴先生という壮大な風倒木に、幸田文がみごとに生い茂ったような気がいたします」 幸田「わっはっは、寄生木、やどり木……」』。豪快な側面も見せる。2018/03/19

pirokichi

4
上巻読後、YouTubeで文さんの肉声を聴いた。決して静かで落ち着いてはいない明るい声、小気味よい話しぶり。下巻はそんな文さんの声がずっと聴こえていた。対談の相手は徳川無声、美輪明宏、辻嘉一、沢村貞子など上巻同様錚々たる面面。他に昭和32年の読書を楽しむ主婦の方たちの集いも収録されていて時代だなあ、いいなあとその企画・参加者に嫉妬した。最も心に残ったのは、法隆寺宮大工棟梁・西岡常一との対談。「切るとはいい面を二つとること」「木を買わずに山を買え」かっこいい。私は松もヒノキもいっしょくた。露伴に叱られる…。2020/07/03

amanon

4
前巻に引き続き、やはり父露伴とのエピソードにどうしようもなく興味が惹かれる。厳格であるのと同時に憎めない茶目っ気を発揮する姿に、平成ではありえない明治の男を感じさせる。また、個人的にとりわけ印象深かったのは、美輪明宏との対話。ここでの美輪は多くの人のイメージを裏切る程男の部分をさらけ出しているのに驚かされる。それと同時に、繊細さと辛辣さ、強靭な意志が垣間見られるその言葉に、今日に連なる萌芽が見受けられるのが面白い。それから、着物や木を巡る対話も、平成の世では気づかないその視点に虚をつかれた思いがする。2018/03/12

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