出版社内容情報
「戦後民主主義を改めて手にしてみたい」という願いをこめて、「昭和の長男」である著者が自分史を発掘する。昭和4年の出生から終戦を経て24年の俳優座養成所入所まで。激動の時代を浮き彫りにする「お父さんの昭和史」。
内容説明
「戦後民主主義を改めて手にしてみたい」という切なる願いをこめて、「昭和の長男」の一人である著者が自分史を発掘する。昭和四年の出生から小中学校・海軍兵学校時代、二十年の終戦・復員を経て、早稲田大学入学、二十四年の俳優座養成所入所まで。母や友人との対話を重ね、激動の時代を浮き彫りにしながら綴る、画期的な「お父さんの昭和史」。
目次
出生篇
続出生篇
日暮里篇
蒲田篇
高円寺・良寛篇
小学校篇
初恋篇
村沢先生篇
相撲メン 鯱の里篇
芸能的環境篇
父の血篇
道塚篇
中学校篇
国領先生篇
海軍兵学校前篇
海軍兵学校後篇
「死」と空襲篇
復員篇
ギンシャリと芸能祭篇
青春多忙篇
青春混沌篇
俳優志望篇
年表篇
著者等紹介
小沢昭一[オザワショウイチ]
1929年東京に生まれる。49年俳優座養成所入所。52年早稲田大学文学部仏文科卒業。舞台、映画、テレビ、ラジオで活躍するかたわら、60年代後半より日本の放浪芸の調査に携わる。82年劇団「しゃぼん玉座」を結成、主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nureyev
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ようやく読了 麻布中学時代の詳しい話が多く、興味深かった2014/04/28
Hisashi Tokunaga
0
作者は戦前蒲田の女塚、道塚に小沢写真館の息子として居住生活した。 「私は・・旧東京の郡部のみを移りあるいている。江戸ッ子ならぬ江戸の”郡部ッ子”でシマラナイが、いえば、生粋の東京流入人としての足跡を、純粋に残しているわけだ。・・」P49麻布中在学時代の勤労動員で「・・大森海岸の疎開家屋の取りこわし・・当時の言葉で”貸座敷”のあった一角も取りこわし・・あそこは大人が遊ぶイミジイところだかうろついてはいけない・・」P217-218海軍兵学校予科に入学別れの日「・・父は私の出発の日、病床から起きて洋服に着替え2013/09/24