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岩波現代文庫
歌舞伎への招待

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006020804
  • NDC分類 774
  • Cコード C0174

出版社内容情報

戦後歌舞伎批評を確立した戸板康二.本書は異邦人(エトランゼ)の鑑賞眼で,芝居通の間の「約束事」を,読者にやさしく翻訳してみせる.各章は「花道」「女方」等のテーマにまつわる挿話・芸談が連句のように紡ぎ合わされている.

内容説明

戦後の歌舞伎批評を確立した戸板康二。本書はその記念碑的作品であり、異邦人の鑑賞眼で、芝居通の間で当然のこととされていた「約束事」を、読者にやさしく翻訳してみせる。「花道」に始まり「女方」「菊五郎」「荒事」「黙阿弥」等のテーマで構成される各章では、豊富な挿話・芸談が連句のように華麗に紡ぎ合わされていく。最良にして極上の歌舞伎案内。

目次

花道
女方
菊五郎
荒事
黙阿弥
二枚目
小道具
大道具
おどり
下座
怪談
場景
俳優

著者等紹介

戸板康二[トイタヤスジ]
1915‐93年。演劇評論家、小説家。慶応義塾大学国文科卒業。折口信夫に師事。劇評のみならず演劇史、民俗学、推理小説、俳句、戯曲と多岐にわたり健筆を揮った
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kouro-hou

8
1950年刊行の歌舞伎入門本の復刻版。「花道」「女方」「黙阿弥」「菊五郎」等のテーマ毎に解説している。ちなみにメインで登場する菊五郎は五代目で、団十郎は先日亡くなった十二代目ではなく七代目とかだったりする。でも本質には関係ないね! 細かいしぐさの意味や怪談モノのルーツや変遷、大道具と小道具の線引き、エロい事をやる姫様は難易度が高いなど興味深い話も多く、広く浅くではなくテーマ毎に深い話をしてくれるのが面白い。当時の写真も沢山収録されていて見ていて楽しい。2014/10/27

てっしー

5
1950年に出された入門書の、実にナイスな復刻。「花道」「小道具」「荒事」等13の分野をエッセイ調に解説。当時の人には実に分かり易かったに違いない。自分にはまだまだ基礎知識が足りず多少つまずいたが、それでも十分に面白かった。歌舞伎が「型」の芸術だと分かってはいたが、まさかあんなことやこんなことまで型が決まっていたとは驚き。これまで何となく見過ごしてしまったことがいかに多かったことか!これからかなり違って見えるはず。続編を見つけたら是非読みたい。2013/02/13

まめはち

2
歌舞伎の芝居見物をして感想を書留めようにも用語を知らなくて往生していた矢先に、この本と出合いました。なるほど、こういう用語(通語)があるのあるのかとたいへん参考になりました。ちょうど歌舞伎座で「関の扉」がかかっているので観たいと思っていたところ、歌舞伎舞踊についても詳しく言及があり、ますます観たくなりました。歌舞伎に「縁なき衆生」は名言。2015/02/05

Noelle

1
いい時代の名優を見てきた筆者が、噛んで含めるように歌舞伎のあれこれを指南してくれる、ありがた〜い本書。歌舞伎見物の際にぜひとも隣で囁いて欲しい事がいっぱい詰まっている。復刻版なのでかつての名優たちの描かれた名優ぶりが思い浮かべれないのは残念けど、今の芝居のあれこれを思いながら読んだ。つい、芝居見物の際に 頭の片隅に残ってる(はずの?)知識を総動員して見なくっちゃと思いがちだが、いやいやそれより エトランゼのように愉しみつつ、少しづつ歌舞伎に近づいて行くことも大事だよ、と筆者に諭されるようでもある。☆☆☆2016/02/07

クリイロエビチャ

0
保っちゃんと言ってることが似てた。でも、時代が古い分逆に新鮮に感じるトコもあったり。用語の勉強にもなり、読んでよかった。2009/05/09

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