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岩波現代文庫
私の好きな悪字

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006020491
  • NDC分類 811.2
  • Cコード C0195

出版社内容情報

粗雑・雑音の「雑」は嫌われるが,雑木林・雑貨屋・雑記帳にはなつかしい味がある.迷・忘・愚・老など歓迎されない字を弁護し,その価値を再発見する.やわらかな生き方へ誘う珠玉のエッセイ集.『漢字の楽しみ方』を改題.

内容説明

粗雑・雑音の「雑」は嫌われるが、雑木林・雑貨屋・雑記帳には、なつかしい味がある。雑・懶・迷・忘・愚・落・老など歓迎されない漢字を著者は「悪字」と名付け、その価値を再発見する。漢字の一つ一つから織りなされる深い思索とともに、時代に流されないやわらかな生き方を指南するエッセイ集。

目次

雑―その強さ、おもしろさ
懶―ただボーッと生きる
迷―迷うことで自分を鍛える
隠―のびやかな時間の中で
傷―こころがうつろでなくなる時
坐―土の上にすわるふたりとは
忘―もの忘れ、上には上が…
愚―「人間の愛すべき本質」
泥―文明を育てた水と土
闇―宇宙の主役、暮らしの基本〔ほか〕

著者等紹介

辰濃和男[タツノカズオ]
1930年東京生まれ。東京商科大学(一橋大学)卒業後、朝日新聞社入社、ニューヨーク特派員、社会部次長、編集委員、論説委員、編集局顧問を歴任。1975‐88年「天声人語」を担当。現在、日本エッセイスト・クラブ専務理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

水無月十六(ニール・フィレル)

4
雑、蛮、老、閑など、あまり良いイメージで使われない漢字について、その良い面に光を当て、「徹底的に弁護」する立場で書かれた本。漢字に対する見方が面白い。その漢字の意義にまつわる話から、派生して人生どう生きるかなどの話まで、漢字一つから様々な深い話が書かれている。命の源となる落、世の中を支える凡、物事の始まりとなる枯など、印象に残る話が多い。個人的には老の話が好きで、高齢者ではなく老人になりたいと思う今日この頃である。2016/08/12

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