出版社内容情報
粗雑・雑音の「雑」は嫌われるが,雑木林・雑貨屋・雑記帳にはなつかしい味がある.迷・忘・愚・老など歓迎されない字を弁護し,その価値を再発見する.やわらかな生き方へ誘う珠玉のエッセイ集.『漢字の楽しみ方』を改題.
内容説明
粗雑・雑音の「雑」は嫌われるが、雑木林・雑貨屋・雑記帳には、なつかしい味がある。雑・懶・迷・忘・愚・落・老など歓迎されない漢字を著者は「悪字」と名付け、その価値を再発見する。漢字の一つ一つから織りなされる深い思索とともに、時代に流されないやわらかな生き方を指南するエッセイ集。
目次
雑―その強さ、おもしろさ
懶―ただボーッと生きる
迷―迷うことで自分を鍛える
隠―のびやかな時間の中で
傷―こころがうつろでなくなる時
坐―土の上にすわるふたりとは
忘―もの忘れ、上には上が…
愚―「人間の愛すべき本質」
泥―文明を育てた水と土
闇―宇宙の主役、暮らしの基本〔ほか〕
著者等紹介
辰濃和男[タツノカズオ]
1930年東京生まれ。東京商科大学(一橋大学)卒業後、朝日新聞社入社、ニューヨーク特派員、社会部次長、編集委員、論説委員、編集局顧問を歴任。1975‐88年「天声人語」を担当。現在、日本エッセイスト・クラブ専務理事
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