岩波現代文庫<br> 武装SS―ナチスもう一つの暴力装置 (増補)

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岩波現代文庫
武装SS―ナチスもう一つの暴力装置 (増補)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 358p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006005016
  • NDC分類 234.074
  • Cコード C0122

出版社内容情報

ヒトラーの私兵組織にすぎなかった武装親衛隊(SS)を「栄誉ある」国防軍と同一視する「神話」は、なぜ、どのように形成されたのか。その成立から消滅までの変遷と、戦後における旧指導者たちの活動やドイツ社会の反応をたどり、ナチズムの犯罪の本質に迫る。ニュルンベルク裁判に「神話」の出発点を探る補章を付す。


【目次】

プロローグ ビットブルク事件と武装親衛隊神話

第一章 突撃隊から親衛隊へ
 1 武装親衛隊の起源
 2 隊員の基準とヒトラー・ユーゲント
 3 ベルガーの登場とヒトラーの八月指令

第二章 武装親衛隊とヒムラー
 1 武装親衛隊の成立
 2 武装親衛隊の役割
 3 外国人徴募問題

第三章 独ソ戦のなかの武装親衛隊
 1 バルバロッサ作戦
 2 独ソ戦での外国人義勇軍
 3 カフカース攻勢
 4 ゲルマン軍団への再編成

第四章 武装SS将校と兵士
 1 世代経験と世代意識
 2 親衛隊将校の職歴と社会的構成
 3 武装親衛隊将校団・SS士官学校・部隊将校兵士教育
 4 世界観教育

第五章 際限なき動員と武装SSの最後
 1 民族ドイツ人の動員
 2 総力戦期の国内動員――ヒトラー・ユーゲントからの募集
 3 東方師団の末路と武装SSの終幕

エピローグ 戦後の武装親衛隊に関連して

補 章 武装親衛隊神話の起源

 あとがき
 岩波現代文庫版あとがき
 註・史料参考文献
 索 引

内容説明

ヒトラーの私兵組織にすぎなかった武装親衛隊(SS)を「栄誉ある」国防軍と同一視する「神話」は、なぜ、どのように形成されたのか。その成立から消滅までの変遷と、戦後における旧指導者たちの活動やドイツ社会の反応をたどり、ナチズムの犯罪の本質に迫る。文庫化に際し、「神話」の出発点をニュルンベルク裁判に探る補章を付す。

目次

プロローグ ビットブルク事件と武装親衛隊神話
第一章 突撃隊から親衛隊へ
第二章 武装親衛隊とヒムラー
第三章 独ソ戦のなかの武装親衛隊
第四章 武装SS将校と兵士
第五章 際限なき動員と武装SSの最後
エピローグ 戦後の武装親衛隊に関連して
補章 武装親衛隊神話の起源

著者等紹介

芝健介[シバケンスケ]
1947年、愛媛県生まれ。東京大学法学部政治学科卒業後、同大学大学院社会学研究科博士課程(国際関係論)修了。國學院大學助教授、東京女子大学教授を経て東京女子大学名誉教授。ドイツ現代史・ヨーロッパ近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

61
底本は1995年刊の講談社選書メチエのもので、3年前に読了したものをざっくり再読。本論の内容は元々が突撃隊からの流れもくむヒトラーの私的親衛隊であったものが、ヒムラーの下でその人種・民族的イデオロギーを強くはらみながら拡大、またホロコーストで多大な役割を負ったこと。そして戦時下の戦力不足の時代に、占領地からの兵力リクルートに少なからぬ役割を果たしていたことだ。今回加えられた補章では、戦後の軍事裁判において武装親衛隊を含むナチスの組織が断罪される中、国防軍司令部がいかなる論理で免罪されたかが論じられている。2026/08/26

MUNEKAZ

12
組織としての武装SSを概観したような内容で、国防軍との軋轢というか、いかにして「党の軍隊」として差別化を図ったかが描かれている。徴兵適齢期の若者を巡って国防軍と激しく争い、ドイツ国外に住む「民族ドイツ人」を編入する妙手を思いつくも、独ソ戦の人的消耗には全く追い付かず。結局なし崩し的に「ゲルマン系」以外の人種も入隊させる顛末は、ナチスのイデオロギーを考えると悲喜劇のよう。SSは警察を乗っ取ることに成功したが、国防軍は無理であった。その規模に反し、あくまで私兵集団に留まったあだ花が、武装SSということか。2026/09/22

またゆき

1
ナチスドイツの、そして彼らの言う理想のゲルマン民族のための私兵というイメージが強いが、内情はリクルートに困り、占領地の住民や民族ドイツ人を文字通りかき集めるなど、イメージからは程遠い実態だったことに気付かされる。外人部隊がSSにもあったことは既知だったが、フタを開けてみれば…という感じであった。81年後に生きる僕ですら、まさにナチスドイツのプロパガンダに影響されていたのだ…2026/10/02

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