出版社内容情報
「政治的正しさ」を引き換えにすることを恐れず、同時代史にかかわり続けることを自らに課した「行動する思想家」竹内好を論じて本書は大きな反響を呼んだ。その後20年を経て、卓越した研究者である著者の深化した洞察は「日本のアジア主義」「革命の論理と戦争の論理」などについて重要な問題を提起している。増補決定版。
【目次】
第五章 方法としてのアジア
一 東京裁判の歴史的位置
二 梅棹忠夫の仮説
三 「大東亜戦争」をいかに遺産化するか
四 「歴史の書き換え」についての竹内の思考の方向
五 「方法としてのアジア」
第六章 “アジア主義”のもうひとつの可能性
一 『アジア主義』その一 原型から論理へ
二 『アジア主義』その二 左翼の功罪
三 「学者の責任」について
第七章 「近代」を求めて
一 座談会の基本的輪郭
二 竹内好と荒正人の「近代の超克論」
三 廣松渉の『〈近代の超克〉論』と西尾幹二の『国民の歴史』
第八章 世界はおわっていない、世界は変革すべきである
一 魯迅から毛沢東へ
二 方法としての根拠地
三 矛盾転化の弁証法と平和革命
四 近くて遠い中国
五 世界はおわっていない、矛盾を発見しよう
終 章 竹内好をいかに「遺産化」するか
注
竹内好略年譜
あとがき
解 説……………鈴木将久



