出版社内容情報
実存への問いから発し、歴史的文脈に重きを置く政治思想史と、現実を原理的にとらえようとする政治的規範理論。融合し相克する二者を、「他者」を軸に据え架橋させることで現代理論の全体像に迫る、規範理論・政治哲学の画期的な解説書。京大大学院での講義をもとに編まれた名著に、新たに現代文庫版あとがきを付す。
内容説明
実存への問いから発し、歴史的文脈に重きを置く政治思想史と、現実を原理的にとらえようとする政治的規範理論。融合し相克する二者を、「他者」を軸に据え架橋させることで現代政治理論の全体像に迫る。新たに岩波現代文庫版あとがきを付し、京都大学大学院での講義をもとに編まれた名著を文庫化する。
目次
政治思想史と政治的規範理論
今日の規範理論の隆盛―脱行動論革命と実践哲学の復権
「政治」の誕生―公共性概念の歴史
功利主義の誕生と変容―人間学から公共哲学へ
市民的規範理論1―正義の現代的基礎付け
市民的規範理論2―市場社会の倫理性
共和主義的規範理論1―シヴィック・ヒューマニズムの系譜
共和主義的規範理論2―「公的空間」の創出
コミュニタリアン的規範理論1―「生活世界」の政治学
コミュニタリアン的規範理論2―「言語論的転回」以降の政治学
ポストモダン的規範理論1-反基礎付け主義
ポストモダン的規範理論2-権力論の変容
ポストモダン的規範理論3-フェミニズム
著者等紹介
小野紀明[オノノリアキ]
1949年生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。京都大学法学博士(1987年)。京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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