出版社内容情報
古代中国の天下観はいかにして現代中国の世界観へと転じたのか。中国内部での国としてのアイデンティティをめぐる多様な議論を歴史的に考察し、中国人の民族的感情の淵源を探って好評を博したオリジナル版現代文庫に、「民族」をめぐる論文と、これまでの研究を総括する論文を増補した完本版。二〇一四年アジア・太平洋賞受賞。
内容説明
古代中国の天下観はいかにして現代中国の世界観へと転じたのか。中国内部での国としてのアイデンティティをめぐる多様な議論を歴史的に考察し、中国人の民族的感情の淵源を探って好評を博したオリジナル版現代文庫に、「民族」をめぐる論文と、これまでの研究を総括する講演録を増補した完本版。二〇一四年アジア・太平洋賞大賞受賞作。
目次
序章 「中国」の歴史的成り立ちとアイデンティティの混迷
第1章 世界観―古代中国の「天下」から現代世界の「万国」へ
第2章 国境―「中国」の領域についての議論
第3章 「中華民族」の由来―二十世紀上半期の中国知識界の曲折
第4章 歴史―長期的に中国文化を考える
第5章 周辺―十六、十七世紀以来の中国、朝鮮、日本の相互認識
第6章 現実―中国と西側の文化の相違は衝突に到るか
終章 「何が中国か?」の思想史―論じられた三つの時代
著者等紹介
葛兆光[カツチョウコウ]
1950年上海市生まれ。北京大学大学院中国古典文献学専攻修了。清華大学歴史系教授、復旦大学文史研究院院長などを歴任。現在、復旦大学歴史系特聘資深教授
辻康吾[ツジコウゴ]
1934年東京生まれ。東京外国語大学中国語学科、立教大学法学部卒業。毎日新聞記者、東海大学・獨協大学教授を歴任。現代中国資料研究会代表
永田小絵[ナガタサエ]
元獨協大学国際教養学部准教授。会議通訳者・翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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崩紫サロメ
kotatsu_ofutwun