出版社内容情報
自由」や「リベラリズム」を論じるには「自由の秩序」を考えなくてはならない。法哲学の第一人者が講義形式でわかりやすく解説。
内容説明
リベラリズムや自由が危機に瀕しているといわれるいま、「自由」とは何かを理解するためには自由を可能にする原理と制度構想を考えなくてはならない、という立場から著者は「自由の秩序」について講義する。「自由」や「リベラリズム」の法哲学的意味とは何か?「自由」と「正義」との関わりとは?井上教授の熱血講義に対し、聴講生たちが具体的な事例も交えた鋭い質問で迫る、対話形式の刺激的な議論も収載。
目次
第1日 アルバニアは英国より自由か
第2日 自由の秩序性と両義性
第3日 自由概念の袋小路
第4日 秩序のトゥリアーデ―国家・市場・共同体
第5日 専制のトゥリアーデ―全体主義的専制・資本主義的専制・共同体主義的専制
第6日 自由の秩序の相対性と普遍性
第7日 世界秩序をめぐる討議
場外補講 リベラリズムにおける自由と正義の位置
著者等紹介
井上達夫[イノウエタツオ]
1954年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。現在、東京大学大学院法学政治学研究科教授。専攻は法哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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