内容説明
九〇年代以降、日本とアジア諸国の間ではポップ・カルチャーが相互浸透し日常化している。音楽、ドラマ、映画、マンガ…グローバル化が進展するなか歴史的・政治的な摩擦に覆われたアジアという空間で、文化を通してどのような「出会い」が生じたのか。日本のトランスナショナルなつながりへの希求と内向きのナショナリズムとの危うい関係をあぶり出した先駆的研究が、最新の論考を加えて蘇る。
目次
序章 九〇年代―グローバライゼーションのなかのアジア回帰
第1章 「ジャパナイゼーション」再考―グローバライゼーションとローカライゼーションの相克
第2章 「アジアを席巻する日本ポピュラー文化」の語られ方
第3章 グローカライゼーション―日本メディア産業の東・東南アジア市場戦略
第4章 文化的近似性・近時性の節合―台湾「日本偶像劇」の受容から
第5章 日本におけるポピュラーアジア消費
終章 アジアンドリームワールド
付章 メディア文化がアジアをひらく―方法としてのトランスアジア
著者等紹介
岩渕功一[イワブチコウイチ]
専攻はメディア文化研究、文化グローバリゼーション研究。早稲田大学法学部卒業後、日本テレビ勤務を経て、ウェスタン・シドニー大学(オーストラリア)で博士号を取得。その後、国際基督教大学助教授、早稲田大学国際教養学術院教授などを歴任。現在はオーストラリアのモナシュ大学教授、アジア研究所所長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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