岩波現代文庫
中江兆民評伝〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006003326
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0123

出版社内容情報

時代を先取りした思想家、中江兆民(1847-1901)。歴史の全体を捉える雄大な構想力を持ったその主張は、いまなおその輝きを失っていない。兆民の事蹟には不分明なところが少なくないが、史料上の困難な条件を克服して積年の研究成果をまとめ上げた本書は、“操守ある理想家”の苦闘の生涯を活写した、まさに決定版の伝記である。

内容説明

時代を先取りした思想家、中江兆民(一八四七‐一九〇一)。歴史の全体を捉える雄大な構想力を持ったその主張は、いまなおその輝きを失っていない。兆民の事績には不分明なところが少なくないが、史料上の困難な条件を克服して積年の研究成果をまとめ上げた本書は、“操守ある理想家”の苦闘の生涯を活写した、まさに決定版の伝記である。

目次

第1章 土佐・長崎・江戸
第2章 フランス留学をめぐって
第3章 在官時代
第4章 自由民権期の兆民(漢学修業;東洋自由新聞;『政理叢談』と『民約訳解』;仏学塾;自由新聞;日本出版会社;結婚)
第5章 翻訳・著述活動―民権運動の理論

著者等紹介

松永昌三[マツナガショウゾウ]
1932年三重県生まれ。東京教育大学大学院文学研究科博士課程修了。都留文科大学、茨城大学、岡山大学、日本女子大学の教授を歴任。日本近代思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takeapple

9
なぜ中江兆民が、『社会契約論』を漢訳したのか成る程と思った。漢字の持つ意味が、翻訳には大切だということは、昨今の翻訳が、ただ外国語をカタカナ表記しておしまいなので、意味がさっぱりわからないことからも頷ける。引用されている中江兆民の書いた文章は、難解で、漢和辞典片手に読んだが、慣れてくると意味は通ってくる。専制政治がいかに駄目か、今の世の政治家に読ませたいものだ。また、かつてのNHKの大河ドラマ「獅子の時代」に登場する苅谷嘉顕彰は、理想を追い求める部分では中江兆民をモデルにしている部分があると感じた。2017/02/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9880950
  • ご注意事項

最近チェックした商品