出版社内容情報
近代哲学の根底をなす霊性の学・神秘学、その創始者が捉えた「もう一つの」近代思想史を、高橋巖が明らかにする。シュタイナー思想入門の最良の書。
内容説明
人間の内奥から湧き上がる霊的衝動とは何か。シュタイナーは、カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲル、ゲーテ、ブレンターノなどの近代的合理主義の頂点にたつ哲学者たちの核心に霊的なるものへの憧憬を見出した。ここに西洋精神史の語られざる地下水脈の系譜、叡智を追究した革命家たちの「もう一つの近代思想史」が明らかにされる。シュタイナー研究の第一人者による霊への途上にある読者を導く最良の書。
目次
1 神秘学と哲学
2 カントとフィヒテ
3 ドイツ・ロマン派
4 ヘーゲルとその学脈
5 思想家ゲーテ
6 ブレンターノとシュタイナー
7 シュタイナーの哲学
著者等紹介
高橋巖[タカハシイワオ]
東京生まれ。慶應義塾大学文学部に学び、1957年からドイツに二度留学し、ドイツ・ロマン派美学を研究、シュタイナーの著書と彼の直弟子たちと出会う。1973年まで母校の美学美術史科で教鞭をとり、その後大学を離れ、シュタイナーの翻訳や研究に従事し、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
凛
3
難しかった。2019/01/11
zisuke
1
やっぱり哲学は難しい。2018/07/29
Syujin Yukido
1
ダンスのワークショップで先生が、対象を知覚するのでなくわれわれの知覚が対象を存在させるということをブレンターノが言いました。豊饒の海じゃんと思い調べてみようと思ったらブレンターノの本ってあんまりないのでどうしようと思ったら、家にこの本があった。しかもすでに3回読んでいる。おれってやっぱりバカだわ。この本はフィヒテ、ゲーテ、ヘーゲル、ブレンターノはたいへんよく書かれているが、肝心のシュタイナーの説明が破綻している。って、 バカに言われたくないよね。2018/01/30
ぽてと
1
シュタイナーは一般的な思想史においては無視されている。実際、そういった類の本では一回も名前を見たことがない。そして、その名を聞くのはシュタイナー学校が事件を起こした時である。胡散臭い事この上ない人物なのだが、本人自体は、少なくともこの本を読む限りではそこまでではないらしい。近代技術社会において受動的な意識しか取れない人々に、能動的に自らの意味を獲得するよう主張する神秘学の思想家、それが彼である。2016/07/01
白野
0
読みやすかった。この本に載っている文献にも興味が出た。2019/11/15
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