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岩波現代文庫
『涅槃経』を読む

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  • サイズ 文庫判/ページ数 357p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006003227
  • NDC分類 183.59
  • Cコード C0115

出版社内容情報

『涅槃経』は,釈尊の入滅されるその日の最後の説法を通して、仏教の根本思想を伝える経典である.クシナーラーの沙羅双樹の中で釈尊が,「仏の永遠性」「一切衆生悉有仏性」などの真理を語る.仏は永遠であり、全ての人間には,仏のさとりを得られる「仏性」が備わっていることが明らかにされる.日本仏教に大きな影響を与えた.

内容説明

『涅槃経』は、釈尊が、クシナーラーで入滅されるその日一日を舞台にした経典である。沙羅双樹の中に横たわる釈尊が、参集した菩薩、衆生を相手に、最後の説法を行い、「仏の永遠性」「衆生の仏性(ぶっしょう)」などの真理を様々な比喩を交えて語る。著者は、ラジオ放送の聞き手に向けて、『涅槃経』を分かりやすく紹介しながら、物語を通して語られる大乗仏教の中心となる思想を解読している

目次

序説―涅槃経とは
クシナーラー―『涅槃経』の舞台
純陀の願い
仏は永遠に
究極の教え
仏性とは何か
仏性を見るのは難しい
誰にでも仏性はあるのか
世尊の病
施身聞偈
阿闍世王の救い
仏の慈悲

著者等紹介

高崎直道[タカサキジキドウ]
1926‐2013年。仏教学専攻。東京大学文学部印度哲学科卒。東京大学教授。鶴見大学学長。浄土真宗本願寺派総合研究所副所長。岩波講座『東洋思想』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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乱読家 護る会支持!

4
一切衆生悉有仏性(いっさいしゅうじょうしつうぶっしょう)〜あらゆる生き物には仏となる素質が備わっている。 自灯明、法灯明〜法をよりどころとし、自分をよりどころとする。 法身常住。諸行無常。 涅槃経とは、お釈迦さまが入滅されるその日一日を舞台にしたお経である。 やはり、釈迦仏教はよくわからないし、共感、共鳴するところが、僕には少ない。 他者のために命をなげ出すキリスト教、国民のために祈りつづける天皇陛下、全ての者を救ってくださる阿弥陀如来、、、僕はそちらに惹かれます。2019/06/29

しょ~や

1
知ってるエピソードがちらほら。そうか、これは涅槃経に書いてあったのか。2019/10/23

はちめ

1
かつて親鸞や道元が取り組んだ経典だと思うとより興味が湧いた。2015/03/17

Hisao Chugun

0
お釈迦様の遺言の教えである「涅槃経」。大乗仏教の涅槃経は、解釈が拡散していった大乗の教えを、すべて大海に吸収して一本化するような試みだったと僕は解釈している。やさしくはないですが、もともとラジオ番組のガイドブックなので、難しすぎることもなく、読みと通せるはず。そして何より、下田正弘さんの解説が秀逸。涅槃経が説く仏教の本質を分かりやすく解説している。ここを読むだけで、この本のもとは取れる。 2016/11/05

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